「漂流外国物語」第九十二ページ、上の三~四行目
解読 ハゝおまへ方越長崎へ手前之舟ニ乗セ候而参り可
申候間、六月頃迄随分達者尓居候へとの儀、懇尓
読み (候)はば、お前がたを長崎へ手前の舟に乗せ候て参り
申すべく候あいだ、六月頃まで随分達者に居り候へとの儀、懇ろに
説明 はじめは薄くて解りませんが、「(候)ハゝ」・・・「そうらわば」と読みます。
次は「かまへ」と見えますが、「おまへ方を」。貴方たちを。 「参り可申」・・・
参り申すべく。 「申」の次は一字に見えますが、「候間」と書いています。
「六月頃迄」・・・「頃迄」が難しい。 次は「随分達者」・・・ここも読みにくい。
十分健康で。 「懇尓」・・・ねんごろに。懇切丁寧に。