「漂流外国物語」第二十一ページ、上の一~二行目
解読 至迄顔尓手越當て暫く何可唱へ事致スなり。
一、喰物ハ毎日米之飯野菜ニ豕牛青物干物塩(魚)
読み (供尓)至る迄顔に手を当て、暫く何か唱え事致すなり。
一つ、喰物は毎日米の飯、野菜に豕『ぶた』・牛・青物干物塩
説明 最初から薄くて何も読めませんが、「至迄」と書いています。茶汲み供に至るまで。 次も薄いですが、「顔尓」・・・顔に。 「手越當て」・・・手を当て。「當」は旧字体。 「暫く」・・・これも教えて貰わねば読めません。『しぱらく』。 「何可」・・・何か。 「唱へ事」・・・「唱へ」の次の字は「古」の下に「又」と書く異体字の「事」です。ここでは明確に読めません。 最後は「致スなり」・・・何かの唱え事をしている。 二行目「喰物」・・・食べ物。 「米之飯」・・・「飯」も読みにくい。 次の「野菜」も読むのは無理です。「菜」の下はハッキリ分かりませんが、「野菜ニ」と読んで置きます。 次も難しい「豕」・「牛」の下部は消えています。 次は「青物」・・・「青」がほとんど消えていますが、見える範囲で「青物」と読んで置きます。上に「野菜」が有って、又「青物」では重複ですが、正解は解りません。 次は「干物塩」・・・これは比較的分かりやすい。