2023年度版 渡辺松男研究4【地下に還せり】
(13年4月実施)
『寒気氾濫』(1997年)12~
参加者:崎尾廣子、鈴木良明、曽我亮子、鹿取未放
司会と記録:鹿取 未放(再構成版)
27 冬銀河げに冴えざえと風のあと敗者勝者はどこにもあらぬ
(当日意見)
★敗者勝者ということで、こういうものを超越してますます銀河が
冴えて浮かぶ。(崎尾)
★大風の吹いた後、空気が冴え渡って、冬の銀河が綺麗に見えるの
ですね。そういう雄大なスケールの元では、このちっぽけな世界
の敗者や勝者なんって無になってしまう。どこで読んだか忘れた
けど、最近松男さんが出世なんて簡単なことはさっさとせよ、と
いう意味の歌をうたっていて、そういう立ち位置なのねと感慨を
受けたけど、この歌の下の句はすかっとする。(鹿取)
★力への意志で、ニーチェもそんなことを言っている。力への意志
はひたすら増大することを目指し、そこに主体性や目的はないと
言っている。だからここの風も誰が誰をということがない。
(鈴木)
(13年4月実施)
『寒気氾濫』(1997年)12~
参加者:崎尾廣子、鈴木良明、曽我亮子、鹿取未放
司会と記録:鹿取 未放(再構成版)
27 冬銀河げに冴えざえと風のあと敗者勝者はどこにもあらぬ
(当日意見)
★敗者勝者ということで、こういうものを超越してますます銀河が
冴えて浮かぶ。(崎尾)
★大風の吹いた後、空気が冴え渡って、冬の銀河が綺麗に見えるの
ですね。そういう雄大なスケールの元では、このちっぽけな世界
の敗者や勝者なんって無になってしまう。どこで読んだか忘れた
けど、最近松男さんが出世なんて簡単なことはさっさとせよ、と
いう意味の歌をうたっていて、そういう立ち位置なのねと感慨を
受けたけど、この歌の下の句はすかっとする。(鹿取)
★力への意志で、ニーチェもそんなことを言っている。力への意志
はひたすら増大することを目指し、そこに主体性や目的はないと
言っている。だからここの風も誰が誰をということがない。
(鈴木)