かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一首鑑賞  60

2022-04-21 09:31:36 | 短歌の鑑賞

  研究2の9(2018年2月実施)『泡宇宙の蛙』(1999年)
    【白鳥】P44~
     参加者:泉真帆、T・S、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
      レポーター:渡部慧子    司会と記録:鹿取未放


60 水草の根を掘りいたる白鳥が泥まみれなる顔を上げたり

     (レポート)
 水の中に顔をつっこんで餌をもとめる白鳥。泥まみれだという。まるで生活者(れんこん掘り)のよう。(慧子)


       (当日意見)
★レポートのれんこん掘りのようなのところが面白かった。私は、白鳥の顔を歌っているところが
 珍しいと思いました。普通は白鳥の姿だとか飛んでる様だとかをうたうのですが。(真帆)
★そうですね、白鳥は普通は「白鳥の湖」みたいに優雅で、気高い鳥というイメージですが、食べ
 るために泥にまみれているところを捕らえたのが面白いですね。(鹿取)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  渡辺松男『泡宇宙の蛙』の... | トップ |  渡辺松男『泡宇宙の蛙』の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

短歌の鑑賞」カテゴリの最新記事