監督のリュック・ベッソンの作品は「グラン・ブルー」、「アトランティス」、「レオン」、「フィフス・エレメント」、「ジャンヌ・ダルク」、「アンジェラ」、「アデル」と見てきた。
みんな面白かったが、特に「フィフス・エレメント」と「アデル」は喜劇的な要素のうまくかみ合っていて、お気に入りの作品である、また、「アンジェラ(Angel-A)」は小男の主人公に大柄な天使の純愛という奇妙さも、この監督の味を感じさせる佳作だと思っている。
これ以外にもプロデュースや脚本参加という作品は数多い。
「TAXI」や「トランスポーター」などのシリーズも娯楽作品としてはヒットしている。
そんな監督だから、脳の力を100%解放したら...というテーマでどんな表現をするのかが興味を引いた。
予告編などで、解放された能力によって、物理的に人を宙に浮かせたり、容姿を一瞬で変えたり、時間さえも自由に操ったりと、さもありえないことをどう解明して見せるのか、と興味を持ちました。
結局自分の中だけで完結し、すべて幻想だったという風に描くのかなという予想を持って見たのですが、結論としてはそうではありませんでした。
だから、内容についてなるほどそうなのかと納得できるようなものにはなりませんでしたが、モーガン・フリーマン演じる教授の説やいろいろな生物進化とか細胞の成長などのCGなどが、それなりに説得性があって、なかなか面白いものでした。
映像はかなりこっているものと思います。
また、スカーレット・ヨハンソンの無表情な演技も、かえって物事の深刻さを表しているようでなかなか良いと思いました。
かわいいしね。
僕が最初に彼女を見たのは「アイランド」という映画で、クローン治療のために分身を育て、というより在庫管理しているという世界を表現したもので、主人公のユアン・マクレガーと一緒に脱走するヒロインとしてでした。
あまり演技的にうまい女優とは思いませんでしたが、なかなか魅力的だなとは思っていました。
「ブーリン家の姉妹」ではナタリー・ポートマンの陰ながら、魅力的な妹(姉という説もあるそうですが)としてヘンリー8世を狂わせる役を演じていたのが記憶にあります。
てなことで、俳優やCGによる見せ方はなかなかのものだったと思います。
(設定は、ちょっと?な部分もありますが、娯楽作品と考えれば問題はありません)