どうしようかと思ったけど、やっぱり見ておくか...
前作の猿の惑星・創世記では主人公、チンパンジーのシーザーが高度な知能を持つことになった理由と人間が衰退していく原因を、認知症を直すために開発された薬がウイルスのように作用したことによるとしていた。
猿には高知能化、人間には死に至る病気として機能するというような設定であった。
猿の惑星自体は、映画が当時かなりの衝撃を与えるほどの作品であったが、続編が出るたびに陳腐化していたので、途中で見なくなっていましたが、第4作目の猿の惑星・征服というのと似たような物語の展開になっているようだ。
イカルス号という、第一作で猿の惑星に不時着するロケットが、行方不明になるというようなエピソードもあって、この前作の中で、物語の連続性を感じさせるものだった。
で、前作は、サンフランシスコの北の森でコミューンを作る猿たちのシーンで終わっていた。
本作では、その後、生き残った人類との出会いと、共存を試みるものの失敗に終わり、いよいよ戦争になっていくという所までを表現している。
ということは、続編もあるのかもしれないが、結果的にはさらなる猿の進化と人間の退廃に向かうといった展開になるのだろうから、それをどう面白くしていくのかだけが興味を保たせることになるのだろう。
ま、続編があるとすれば、だけど。
ということで、今回の作品も、結果があるのだから、謎解き部分の見せ方、というのが作品の魅力だろうし、それはそれで成功している、と思う。
ただ、どうしても、やたら好戦的な人間が、それがために自滅に向かっているというストーリーがいろいろな映画で描かれているにもかかわらず、その戦闘シーンが結局その映画のハイライトになっているというのも、なんだか矛盾を感じる。
ちなみに、ネットで調べてみると、原作でイカルス号が不時着するのはオリオン座のベテルギウスの惑星であったり、猿の手足が6本だったりと、意外と映画とは異なっているそうです。