はじめて東京ミッドタウンに行ってきました。
サントリー美術館。
混んでました。
時間が昼前というのもまずかったかな。見て食事して、というのにはちょうどいい時間だからね。
見るのに、ゆ~っくり移動しながらで、昔の上野のパンダだったら「止まらないで」と怒られるスピードでした。
一幅ごとに1~2分ぐらいかかって、足が衰えてきている母にはちょっとかわいそうな感じでした。
ただ、点数も多く、かなり見ごたえがあって、満足して帰ってきました。
蕪村っていうと俳人として有名だったので、絵師としてはあまり認識していませんでしたが、紀行文の挿入画だけでなく、中国モノや水墨画など多彩な絵を描いているようです。
とはいっても、やはり若冲の方は派手で繊細で色がきれいなのが圧倒しています。
いわゆる日本画というのとちょっと異なっていて、まるで漫画のようなタッチと光の陰影が微妙に絡まっていて、時代を変えたという評価も「なるほど」と思わせるものですね。
展示品も期間によって入れ替えをしているそうで、明後日からは半分くらい変更するそうです。
有名な「樹花鳥獣図屏風」はありませんでしたが、「象と鯨図屏風」がありました。
たぶん若冲は本物の象や虎は見たことがないんじゃないかなと思うほど、デフォルメが面白い(妙にかわいい)のだけど、迫力だけは伝わっていたのかなと思われる。
ちなみに僕は若冲のことをほとんど知らなかったのですが、2012年11月に明治神宮外苑絵画館前でやっていた「TOKYO DESIGNERS WEEK 2012」を見に行って彼の絵をデジタル処理した展示を見て感動したのがほぼ最初の出会いだったのです。
画面の中で、動物たちは遠くからやってきて、ゆらゆらと動いていました。
多分これは「樹花鳥獣図屏風」にも似ているけど、「鳥獣花木図屏風」という方をモデルにしたのじゃないかと思うんですが、これは実際には若冲作ではない、とも言われているものなのです。
それは、同じように8万個ほどの升目を作って、それを彩色していって作ったといわれるものなのですが、若冲にしてはちょっと雑なのでは...と思われているからなのだそうです。
僕には「雑..」とは思えませんが...
DESIGNER WEEKで取り上げたのも、江戸時代にデジタル技術を作品に仕上げた若冲という絵師をリスペクトしたから、だそうです。
5/10までやっています。
火曜日は休館日、大人で1,300円(プレイガイドやチケットぴあなどで前売り1,100円)です。
ちなみに地下の駐車場は10分100円です。