いつも心に太陽を~★

心に太陽はありますか?輝いていますか?晴れるといいねo(^-^)o

キャタピラー

2010-09-20 21:03:10 | 映画・本・展覧会など




キャタピラー
第60回ベルリン国際映画祭
銀熊賞(最優秀女優賞)
監督:若松孝二
出演:寺島しのぶ
出演:大西信満


戦争とは人間が人間に、犯され、切り刻まれ、焼かれることだ。
人が、人を、犯すことだ。
人が、人を、切り刻むことだ。
人が、人を、焼き殺すことだ。
若松監督は、「正義の戦争が、どこにあるのか」と言います。


シゲ子(寺島しのぶ)の夫久蔵(大西信満)は、顔面が焼け、四肢を失った状態で戦争から戻ってきた。周囲からは「軍神様」と崇められ、お国からは勲章を頂。
頭と胴体だけになった久蔵だが、食欲と性欲だけは衰えていなかった。
食べて、寝ての繰り返しの毎日。
シゲ子は食事と性欲と下の世話の毎日である。
こんな姿になっても生きている夫、軍神を崇められ、耳は聞こえなくても頭は正常である。いつしか、久蔵は戦争で自身の侵した罪を思い出し、脳裏から離れなくなる。シゲ子も献身的な妻を演じつつ、恨めしくもあり、かわいそうに感じることもある。
そうして終戦の日がやってくる。
久蔵は芋虫のごとく家から這い出し、庭の池に自分の顔を映し出す。


戦争の悲惨さが伝わってきます。
世界には戦時下の地域がたくさんあります。
過去の戦争を忘れずに、二度と繰り返してはならないと改めて思いました。