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英国王のスピーチ

2011-02-26 19:24:31 | 映画・本・展覧会など

英国王のスピーチを観てきました。
スガイディノスシネマズ札幌で上映されています。
アカデミー賞12部門ノミネート作品とあって、初日の一回目30分前に行きましたが、前から2列目で非常に観づらかった。
午後の整理券もすぐに配り始め、それでも足りなくて立ち見になりますというアナウンス。
評判の程が伺えます。


監督:トム・フーパー
主演:
コリン・ファース
その他:ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター

現イギリス女王エリザベスの父、ジョージ6世の真実の物語です。
子供の頃から、吃音であることから、内気で気弱な王子であった弟のヨーク公(ジョージ6世)
兄のエドワードは王位を継いで1年で、離婚歴2回のアメリカ人女性と結婚する為その座を捨ててしまった。
この恋は『王冠をかけた恋』『王冠を捨てた恋』として世界中を騒がせ、当時、英国王室最大のスキャンダルとなった。
その為、弟のエドワードは望まずして王位につく事になる。
吃音があるため人前に出て演説する事を苦手としているジョージ6世。
以前より、吃音矯正をしていたが、一向に直らず、奥様のエリザベスはいつも献身的に励ましていた。
ある日、オーストラリア出身のスピーチ矯正をするという男性ライオネルを訪ねる。
彼は、王室と聞いても、赴いて治療をする事はせず、たずねて来る事を条件とした。エリザベスと共にヨーク公は彼の元を訪ねるようになる。
気弱で劣等感にさいなまれていても、生まれ持ったプライドはある為、独特の治療法に衝突する事がしばしばである。それでも、ライオネルはヨーク公が国民のことを考え、兄の行動を心配して悩んでいるのをみると、ヨーク公こそ真の王様にふさわしいと思うようになる。
ヨーク公は、徐々にライオネルを信頼していき、いつしか子供の頃の話をする。ヨーク公は小さい頃左利きを矯正され、足のX脚を直すために、重く痛い金具を装着させられていたのである。
多分そんな事から吃音になり、父親のジョージ5世からは叱責される事もしばしば、兄には馬鹿にされたりと、きっと孤独な子供時代だったのでしょう。
ライオネルは精神的にもジョージ6世を助け、ラストでは第2次世界大戦に向かおうとする時、国民に向けて感動的なスピーチをするのである。


国王にもコンプレックスや悩みがあり、当然ながら一人の人間なのである。
雲の上の人が、身近に感じられ、ジョージ6世役のコリン・ファースがはまり役で、悩み、怒り、それでも、ユーモアがあり優しい国王を演じていた。
ライオネルの演技もいいし、エリザベス役のヘレナ・ボナム=カーターの心底夫を心配し励ます姿も美しい。とても感動的で、美しく、心揺さぶられる後味のいい映画です。
わたくしは、始めから涙が出っ放しでした。


ジョージ6世の妻エリザベスは2002年に101歳でなくなったそうです。
「わたしが存命中はいかなる形でも上映されては困る」と言っていた脚本が映画になりました。