ドンマックのつらつら日記

離職してからの毎日の生活や愛犬モコ助のことを気楽につらつらと書き綴ってみようと思うオジサンなのであります。

間質性肺炎日記~2週間の経過観察結果は?~

2018-11-14 21:16:01 | 日記

14/11/2018
 さて、初診時に経過を見てみましょうと言われた2週間が過ぎた。
 間質性肺炎を引き起こすと言われるカビ、薬、鳥の羽等々を家中から排除することに努めた2週間だった。
 
 まず業者に連絡して、エアコンの内部清掃作業をしてもらった。
 ずっと飲んでいた血圧の薬(バルサルタン40㎎)も飲むのをやめてみた。
 使っていた羽毛布団も押入れに仕舞い、化学繊維でできている新しい布団を買いに行った。
 家中の壁や水廻りもカビがないかチェックして、これでもかと言うくらいに妻と二人で掃除をした。

 問題は寝室のカーテンである。
 この4月から新しい職場での再出発を機に、長らく使っていなかった子供部屋を自分の部屋にしたのだが、窓の桟には黒カビが繁殖しており、日に当たって古くなったレースのカーテンは手で触ると繊維が白い粉となって舞い上がった。
 部屋の掃除はしたがカーテンはそのままだったので就寝時に伸ばした手が触れるたびに舞い散った粉塵を恐らく吸い込んでいたのかもしれないと思う。
 半年以上も経って今更ではあるがこのカーテンも新しくして、さらには部屋自体も妻と入れ替わった。

 こういう状況だと全てのことが怪しく思えてきて、家でも職場でも通りを歩く時にも何かしらを吸い込まないようにマスクを着けて過ごした2週間だった。

 叶わぬ時の何とやらで近くの神社にお参りにも行った。
 おみくじを引くと「大吉」とあり、「病気」については「重いようでもなおります。」、と何だか救われるありがたい言葉が書いてあった。

 そして、11月14日、再び国立病院を受診し胸部写真を撮った。
 H先生は前回と見比べながら、「う~ん、殆ど変わらないかなあ?あ、でもホラ、ここ・・少し綺麗になってないですかね。」と指を指して笑顔でこちらを振り返る。
 老眼も進んでいる身としては、先生が言うような変化は判らなかったが、少しでも心配を和らげようと思って言ってくれたのかも知れない。
 外注に出していた膠原病のマーカーは全て陰性、カビ(トリコスポロン)の抗体検査は若干高かったがこの程度では原因かどうかは言えないとのこと。

 このところ指先が荒れて逆向けができたりしているが、これは膠原病とは関係ないだろうかと尋ねると、H先生は白い細い指で私の手を取ると念入りに観察した後に「これは違うと思いますよ。検査もしっかり陰性ですものね。でも、肺炎が先行して後で膠原病の症状が出てくる人もいるので注意はしておきましょう。」と言った。

 とにかく未だに原因と言えるものが判らない状況である。
 まだ症状も軽い咳くらいなので、こういう場合は直ぐに治療を始めるのではなくしばらくは経過を観察するのが普通らしく、次は年明け1月に受診をすることになった。
 最後に先生が「炎症は酷くないのにKL-6がここまで高いのは、本当の間質性肺炎ではなくて過敏性の肺炎なのかなと思うんですけれどもねぇ・・」とつぶやいたのが救いだった。

間質性肺炎日記~確定診断~

2018-11-02 11:39:58 | 間質性肺炎



2/11/2018 

 職場に電話が来た翌日の朝1番に一人でクリニックに向かう。
 国立病院への紹介状を受け取って窓口で料金を払おうとすると、「まだ、会計が来ていないので後でいいですよ。とにかく早く向かってください。」と、馴染の看護師さんに急き立てられる。
 おそらく昨日の電話の後にクリニック内では「KL-6があそこまで高いなんてかわいそうになあ・・。」というような会話があったのかもしれない。

 幸運だったのは専門の呼吸器内科がある国立病院が自宅から10分で行ける場所にあったこと。
 他の同様の人のブログを読んだりすると、多くの人が1時間以上かけて定期的に受診しているようだ。

 駐車場に車を停めて受付を済ますとさすがに気が重くなる。
 看護師さんから言われるがままに採血、胸部レントゲン、胸部CT、肺機能検査を廻る。
 それぞれに待ち時間もあり検査が全て終わったのは11時頃だった。

 事が事なので二人で説明を聞いた方が良いだろうと、仕事中の妻に「そろそろ診察のようだけど来れる?」とラインをした。
 12時前になりアナウンスで名前を呼ばれ、二人で恐る恐る診察室に入り丸い椅子に並んで座る。
 担当医は大きなマスクをしているので顔全体は判らないが綺麗な目をしたH先生という女医さんである。
 いきなり予後の話とかが出てくるのではないかと夫婦で顔を見合わせながら両手をグッと握りしめた。

 先生は胸部写真とCT画像、血液検査結果等を見比べながらゆっくりと振り向いて「間質性肺炎に間違いないですね。」と言った。
 続けて・・
 「でも炎症の指数であるCRPは正常値だし、肺機能もそれほど落ちてないので、まだ初期かせいぜい亜急性くらいになりますかねぇ。」

 「あの、治療の方は・・」

 「間質性肺炎と言っても何もしなくても自然に消える場合もあるので今日はとりあえず咳止めだけ処方して2週間くらい様子をみましょうか。先ずはじっくりと正体を突き止めてから先の事を考えましょう。今の状況は積極的に治療が必要な段階でもないですよ。」と。

 「あの、KL-6が1000を超えるとかなり厳しいってネットで読んだんですけど・・」
 と聞くと、先生は軽く笑いながら「本当にネットで見ると誤った情報や皆が関心を持つような最悪の情報ばっかり流れてますね。何か調べたいときには公的なサイトとか、国の難病支援センターのサイトとかを見るようにしてください。」と言ってくれた。

 とにかく「間質性肺炎」にはいろんな原因、いろんな種類があり、様々に分類されている。
 それぞれに対応や治療法も異なるので今からいろいろ心配してもしょうがないとのこと。

 昨夜から夫婦で食事もあまり喉を通らず会話も殆どなかったのだが、先生の説明を聞いて少し心も軽くなり、帰りに入った焼き肉屋さんでは、いつもより高めのコースを注文し二人とも笑顔で食事を採れたのであった。

KL-6 4,182 
SP-D 347.9
FEV1.0 2.82(81.9%)
トリコスポロン抗体 判定保留
各種膠原病抗体 陰性