ドンマックのつらつら日記

離職してからの毎日の生活や愛犬モコ助のことを気楽につらつらと書き綴ってみようと思うオジサンなのであります。

間質性肺炎日記 ~生まれて初めての手術、決定!~

2019-03-28 19:25:13 | 間質性肺炎

2019/3/28のこと

 気管支鏡から2週間、検査結果を聞くために国立病院へ行きました。
 
 先生が言うには
 「採取された細胞の約半分がリンパ球であることや病理学的に見てもIPF(肺繊維症)ではなく、膠原病や過敏性,薬剤性など何か原因のある肺炎だと考えられます。でも気管支鏡だけでは確定診断はできませんでした。」とのこと。

 続けて「治療を始めるためにはどのタイプかを確定する必要があるので、やっぱり外科的肺生検(全身麻酔で手術により肺の組織を採る検査)を考えてみませんか?」と言われました。

 初診時に「血液検査で分からない場合は気管支鏡検査、それでも分からない場合は最終的に外科的肺生検をする人もいます。」と説明されたが、いよいよその「最終的な人」になってしまったようです。

 気管支鏡の時にはあれほど悩んで遅らせたのに、もうここまで来ると何でも来いである。
「確定診断をつけないと治療が始まらないというのならやってやろうじゃありませんか、てやんでぇ・・矢でも鉄砲でももってきやがれ!!」とは言いませんでしたが、すっかり覚悟を決めて「やります!」と返事したのであります。

 私「その検査までして確定診断がつかない人もいるんですか?」
 先「いらしゃいますね。」
 私「そういう人の治療はどうするんですか?」
 先「ケースによって異なりますけど、さらに経過を見るとか、あるいはステロイドを始めてみるとか・・」

 結局、わからない場合でも最終的には治療を始めるというのであれば、今でも・・いや初診の段階であっても「効いたら儲けもの」で薬を使えなかったのだろうか?と思いました。
 まあ、ステロイドは副作用の王様みたいなものだそうで、簡単に使い始めないという医師が本当は患者のことを思ってくれているのかもしれません。

 とにかく、今月に引き続き来月も入院することになり、しかも胸に3カ所も穴を開けて初めての手術ということになったのであります。

間質性肺炎日記 ~気管支鏡検査体験談(後編)~

2019-03-14 23:54:25 | 間質性肺炎


2019/3/14
 いよいよ気管支鏡検査が始まりました。
 肩に力が入りガチガチな状態で喉に管を入れられ、そこからカメラが入っていくわけですが不思議と胃カメラを飲んだ時のような、あのオエッとなる感じはありませんでした。

 麻酔効果なのか、周りの声や物音ははっきり聞こえているのに、苦しい、やめてくれぇ~と言うような感じはありません。
 術前にあれだけ苦しいだろうな、苦しいぞ、苦しいに違いないと自分で自分を追い込んでいた分、逆に「おや、それほどでもないぞ」と落ち着いていました。
 途中で「酸素が下がってま~す!」と看護師さんの声が聞こえて、K先生から大きな声で「はい,大きく深呼吸してください!吸ってぇ、はい、吐いてぇ・・」と指示された時も言われるとおりに呼吸を繰り返し、「酸素、戻りました」の声も冷静に聞いていました。
 先生が『完全に寝かす検査ではない』と言ったのは、こういう時に指示通りに動く必要があるからなんでしょうね。

 「はい、水が入りますよ~大丈夫ですか?」との問いかけにも、さっと腕をあげて言われたとおりに〇を作りました。
 その後も聞かれてもいないのに余裕を見せようと何回か〇を出そうとしたのに,苦しくて暴れてると思われたらしく剛腕スタッフさんにグッと手を抑えられてしまった。

 思ったより苦しくなかったとは言え、酷い咳がずっと続いていたのは覚えています。
 本当は検査中、ずっと苦しくて苦しくて必死に耐えていたのかもしれないけれど、検査中は麻酔で朦朧としていたので今となってはその時の苦しさを忘れてしまっているというのが正しいのかもしれません。

 ふと「終わりましたよ」の声で我に返る。
「自分の名前、言えますか?」と聞かれたのでちょっと余裕を見せて「福山雅治」とジョークで答えようと一瞬思ったのですが、騒ぎになるといけないので正直に本名を答えてしまったのが少し残念ではあります。
 廊下で待っていた妻が目を赤くして笑顔で近づいてきました。
 聞くと、検査室の外にもずっと酷い咳が聞こえてきたので、このまま死ぬのではないだろうかと心配になったとのこと。

 病室に戻り,2時間たってやっと水が飲めるようになりました。
 夕食もなんとか普通に食べられました。
 結論としては、こんな感じなのであれば怖がらずにもっと早く気管支鏡をしておけば良かったなあと思った次第であります。

間質性肺炎日記 ~気管支鏡検査体験談(前篇)~

2019-03-14 22:54:00 | 間質性肺炎

2019/3/14
 ついに気管支鏡検査の日の朝です。
 まだ暗いうちに看護師さんが入ってきて、体温、血圧、酸素濃度を測り、7時には朝食が運ばれてきた。
 病院食は量も少ないし不味いと言う人もいるけれど、グルメでも何でもないオジサンは普通においしく頂いた。
 むしろ患者ごとに栄養が管理されており、これだけを食べていれば本当に体には良いんだろうなと思います。
 その後は検査終了まで飲み食い禁止となる。

 午前中に先生や看護師さんが交互に様子を見に来てくれる。
 久々に入院して、医師、看護師、その他の職員も親切丁寧に対応してくれるので病室だと言うのになんだか居心地が良い。
 昔の病院は結構上から目線で叱られながら動いていた気がする。
 今は「患者さま」ですものね。
 職員の対応ひとつで嫌な検査も何かしら頑張ろうという気持ちがわいてくるから不思議です。

 いよいよ12時を回り車いすでナースステーションに連れていかれました。
 ここで喉を麻酔するスチームを10分間吸入して、その後に肩にも安定剤の注射をしてもらう。
 少しは眠たくなるのかなと看護師さんに聞くと「安定剤は睡眠薬では無いですからねぇ。」と。

 妻も午後から仕事を休んでやってきました。
 検査とはいえ、肺を破ってしまったりとまあまあ危険な処置には違いないので外で家族が待機する必要があるそうです。

 そしていよいよ笑顔で手を振る妻と入口でお別れして内視鏡検査室に入って行ったのであります。
 検査室は思っていたよりも狭くて、中央にベッドがひとつ置いてあり周りをいろんな機械や機材が所狭しと囲んでいます。
 私が入ると準備中のK先生他、数名のスタッフが一斉にこちらを見て出迎えてくれました。
 あのレスラーみたいな看護師さんもいつでも来いとばかりに構えています。

 K先生は私の前に座ると、口を大きく開けるように指示して、舌をガーゼで摘まみギューッと強く引っ張りだすと、そのまま喉の奥に向かってジュッジュッと液体の麻酔薬を噴霧します。
 これを液が無くなるまで何回も繰り返すのです。
 ネットではこれがかなり辛いと書かれていましたが、自分は思ったほどでも無く先生からも「今まででの中でも一番上手い感じですね。」と褒められた。 
 されるがままにされているだけなのでうまいも何もないが、普通の人は餌付いたり、首を振ったりするのかもしれません。

 大きな男性看護師に支えられてベッドに寝かされた後、検査の途中で具合を聞かれたら、大丈夫なら指で〇を、苦しいときは✖をするように言われる。
 横ではこれから私の胸の中を這いずりまわるカメラがニョロニョロと準備運動をしているのが見えたところでガーゼで目隠しをされました。
 挿入直前にK先生の声で「点滴から〇〇を1.5ml入れて!」と看護師に指示するのが聞こえた。
「1.5mlですか?」とわざわざ聞き返していたので、恐らくだけど麻酔を普通より多めにしてくれたのかなと思った。
 これが昨日先生が言った「半分寝かして・・」の意味だったのかな?

 そして、いよいよ奴がズルズルと喉の壁を擦りながら侵入していく感触が伝わってきたのであります・・・。

間質性肺炎日記 ~30年ぶりの入院~

2019-03-13 22:53:36 | 間質性肺炎
2019/3/13
 いよいよ気管支鏡検査のための入院当日、妻も「一緒に行こうか?」と言ってくれましたが、「検査なんだから大丈夫」と一人で病院に向かいました。
 入院は30年も前に『ギランバレー症候群』で入院して以来。
 (私って人があまり罹らないような病気になっているのです・・。)

 10時に受付に付くと、入院担当の看護師さんが迎えに来て呼吸器内科の病棟へ案内してくれました。
 一般病室は私のイビキで迷惑がかかると思い、お願いしておいた少々割高の準個室に入る。
 個室とは言うものの4人部屋でお互いのベッドの間がカーテンではなく、木製の棚やドレッサーで仕切られているというだけで、音は普通に聞こえます。    
 ただ別料金が発生するということで今のところ他に利用者はおらず貸し切り状態。


 
 部屋に落ち着くとすぐにM子先生の先輩にあたるK先生と男性看護師が入ってきて診察と明日の説明。
 入院中はK先生が主治医となり、気管支鏡検査も行うとのこと。
 男性看護師さんは身長もあり体も大きくて、もしもの時に患者をがっちり抑える係なのだろうかと思うほどでした。

 先生に「とても苦しい検査だと思うんですけど,寝かせてもらうことはできないんですか?」と聞くと、「そうしたいけれど苦しい時には苦しいと知らせてもらわないといけないんで寝むらせる訳にはいかないんですよねぇ。」とのこと。
 術中に不測の事態が起こったら、患者も指示に従って切り抜けないと危ないこともあるのでしょうね。

 でも、あまりにも不安そうな私の様子を見た先生は、帰り際に「大丈夫、半分寝かすから・・」といって苦笑いをしながら出て行ったのであります。
 続いてM子先生も顔を出してくれて、かわいくガッツポーズをして「頑張りましょうね!」と言ってくれた。

 明日に備えて、今日は検査三昧の一日でした。
 OP前に必要な感染症の有無や出血傾向の検査、あと肺機能検査、胸部レントゲン、胸部CT検査等です。
 肺機能も初診からすると徐々に低下しており、参考に『肺年齢』というものがありますが、なんと81歳と表示され一気に後期高齢者になってしまった。

 とにかく、ここまで来たらどうあがいても仕方ない。
 まな板の上の鯉であります!どうにでもしてくれぃ!
 ・・と思おうとしましたが、夕暮れ時に窓の外で春の風に吹かれた木の葉が静かに揺れているのを見つめていたら、幾分おセンチになってしまったおじさんなのであった・・。

間質性肺炎日記 ~ついに気管支鏡検査決定!!~

2019-03-06 21:25:38 | 間質性肺炎
 2019/3/6

 前回の診察で、固まった私を見たM子先生が「気管支鏡検査をするかどうかは、また2か月くらい様子を見てからにしますか?」と優しく言ってくれたのを良いことに、オジサンはそれに激しく同意して帰ったのですがついにその2か月も過ぎてしまいました。

 この間というもの、仕事に行きつつも体調はまあまあでしたが咳は相変わらず続いている・・いや、むしろ酷くなってきたと思う。
 以前から職場へ向かう車中では錦江湾に浮かぶ桜島を見ながらよく大声で歌っていたのですが、病気になってからは歌い始めてもすぐに喉の奥から咳が込み上げてくる感じになり歌えなくなります。
 仕事中も急に咳き込んでしまい隣から同僚が慌てて様子を見に来ることもありました。
 病院でもらっている強い咳止めのリン酸コディン酸も自分にはあまり効果が無かったようです。

 さて、本日も診察前に血液検査と胸部レントゲン写真を撮り、その結果を見て今後を判断することになりました。

 結果は・・

 やはり画像を見ても肺下部の白い炎症部分がじわじわとさらに広がり、 血液検査のKL-6に至っては4,574で、「1,000以上の患者は極めて予後が悪い」と言うその値の5倍近くまで上昇しています。



 初診時に先生から言われた「何もしないでも治る人もいますから・・」というその『人』には該当しなかったようですね。
 
 M子先生が「どうしましょうか?」と申し訳なさそうに気管支鏡検査のことを聞いてきましたが、事ここに至ってはもう延期するという選択肢はなく、さすがのヘタレも覚悟を決めて「やります」と鼻息も荒めにきっぱりと答えたのであります。
 先生は返事を聞くや、テキパキと病棟や検査室等の手配をしてくれて、1週間後に気管支鏡の検査入院が決まったのでありました。
 あまりスムーズに進むので、恐らくはすでに予定されていたのかも知れません。

 昔から嫌なことを後回しにしてきたオジサンですが、どうしたってその日はやってくるし、どうしてもやらないといけないものなのであればサッサと決断すれば良いと解っています。
 今思えばフニャフニャと楽な選択をして2か月も放置したことで検査や治療開始が遅れ、結局は炎症がさらに進んでしまったんだろうと思います。

 でも決まった以上、今後はもう前向きにズンズン行くのみのオジサンなのでありました。