昨日の朝、ふとしたことでまたも相方さんの『ギックリ腰』スイッチが入り絶賛安静中。
なので水彩画教室の後に買い物をして帰ろうとイオンに寄ったオジサンでした。
買物も終わり「よし帰ろう」とエスカレーターで3階駐車場に向かっている途中、突然あちこちのスマホがけたたましい音を響かせて鳴り出した。
「地震です。ビービービー、大きな揺れに備えてください・・」
8年前の熊本地震で何回も聞いたトラウマになるようなあのアナウンス。
いまのオジサンには「衝撃に備えよ!」の方がすっと受け入れられるかもしれない。
構えた次の瞬間、大きな揺れが襲ってきた。
建物の3階だし、しかも動いているエスカレーターの上はユッサユッサ揺れてかなり怖かったです。
もし支柱でも折れようものなら1階まで真っ逆さまですものね。
幸い止まることもなくなんとか3階フロアに到着したけれどもさらに揺れは強くなってるではないか。
外へも出れないのでどうしようもなく、女子高校生たちがしゃがんだまま抱き合って叫んでいたり、無表情で手すりに捕まって立ち尽くす人がいたり。
なぜかオジサンはなるようになれって感じで大きな柱まで揺れながらヨロヨロと歩くと片手で柱に寄りかかり、片手でスマホを出した。
ただ何かして落ち着こうと思っただけだったのか手に持っているだけで目は周りを眺めているだけだった。
やっと揺れが収まったけれども次にまた余震が来るのではと心配になり、とにかく家に帰ろうと思って駐車場へ急ぎ車に乗り込んでエンジンをかける。
ところが皆同じ考えらしく、停まっていた車が一斉に動き始めたので出口が渋滞します。
やっとスロープを降りたと思ったら今まで晴れていた空が一転俄かに掻き曇り激しい雨が降り出し、そしてすぐ近くで稲光が連続で光りだした。
なにか神様が急にお怒りになったような天気なのです。
車のラジオでは「鹿児島県に津波注意報が発令されました!」なんて言い出したので、「地震、嵐に洪水、おいおいこれではまるで映画の『十戒』で見たあの場面ではないか」なんて怖くなる。
ラジオは「少しでも高い所に避難してください」と叫んでいるけれども、「こっちは今3階の駐車場から降りてきたばかりだい」なんて独り言を呟きながら国道に出る。
それにしてもこんな大雨は久しぶり。
あっというまに道路の端が小さな川のようになり水が流れ出した。
稲光をカメラで撮るのは難しく、カミナリさんは合成となっております😅
ワイパーをフル回転しても視界が悪くどの車も右往左往している中でなんとか家の近くの県道まで来た・・が、道路が冠水しているじゃないですか?
無理やり突っ込んでいく車もあるが、小心者のオジサンはUターンして一段高い大きな道路に迂回した。
あれやこれやで、さあ、この先の踏切を渡れば家はすぐそこと思って曲がろうとしたが、そこから何台もの車が強引にバックして出てくる。
どうしたのだろうとしばらく待っていたが、どうもJRが急に運行を中止したため駅近くのこの踏切は遮断機が下りたまま開かずの踏切となってしまったようなのです。
仕方なく私も同じようにバックしてまたグルグルと廻りながら別な道を探します。
あ、少し離れたところに架道橋下を通る小さな道路があったのを思い出してそちらに向かったのですが、なんとここも冠水している。
どうしたものかと思案していたら追い抜いていった車が何台もザバザバ~と波しぶきを立てながら通り抜けて行きました。
「ええい、ままよ!」と1,000CCの小さな愛車を冠水の中に突っ込んだのでありました。
そして数分で我が家に到着。
車大丈夫かななんて思いながら玄関を開けて空を見上げると、先ほどまでがウソのように青い空からいつものギラギラの日差しが降り注いでいたのでありました。
ま、何事もなく無事に帰れたのだから良しとするか・・・と思ったオジサンでした。