先週末は天気が良かったので急に思い付きで霧島連峰にある韓国岳に登ってきました。
前日の夜は何を着て行こうかと考えて、念のための着替えや水も予備を入れ、薬とかオヤツとか完璧を求めたら一気にリュックはパンパンに膨れるのである。
さて、当日は早めに朝の準備をして相方さんがおにぎり弁当を作ってくれていざ出発。
1時間でえびの高原駐車場、平日の朝なのにすでに車がいっぱいでした。
さっそくトレッキングシューズに履き替えようと箱から出して良く見ると、前回の高千穂登山でかなり痛んではいたのだけれどなんと靴底がペロリと剝けていた。
相方さんが「それじゃ登れないね。今日はやめようか?」と言いますが、折角ここまで来てそれはない。
へへ、車にはこういう時のために予備の靴を積んでいるのである。
そう、ワークマンで買った格安のスニーカーであります。
薄くてペラペラではありますが、そこは仕事人のためのワークマン、1回の登山ぐらいは大丈夫と言い聞かせて登ることにした。
火山ガスの関係で駐車場を出てからは森の中を大きく右に迂回して歩きます。
途中、目の前に山が見えたところで何やら外国語を喋っている男性が近寄ってきた。
Duolingoで鍛えた?英語で何とか会話をすると、韓国から来ているとのことで山をバックに写真を撮って欲しいらしい。
何枚か撮ってあげると画面を確認して笑顔でサンキューと言ったので「Enjoy Kagoshima!」と返しました。
しかしその人は身なりもリッチな装いで持ってたスマホが「ギャラクシーS24ウルトラ」と言う高級機。
アジアで日本が一番という考えは過去の栄光以外の何物でもなくなった。😩
20分くらい階段を登って、本来の登山口に合流する。
この段階ですでに二人とも息が切れている・・
その後もしばらくは岩場の階段が続くのでリズムを合わせて登っていく。
階段は足の歩幅が合わないと逆に疲れるようで相方さんは何回も立ち止まって息を整えてます。
いやしかし今回は本当にきつい。
この時期に夏日の陽気もあったのですが、やはりあれこれと荷物を積み込んだのがいけなかったかな。
着替えとか水に加えて風が冷たいといけないとフード付きのパーカーを二人分、さらに相方さんの真新しい靴が固くて豆でもできたらいかんと思い頼まれてもいないのにわざわざ替えのスニーカーまで詰め込んできたので重いはずである。
なんとか山小屋に到着。
水分補給してお菓子でカロリーを摂ってまた歩き出す。
オシッコも心配ではあるが、韓国岳にはトイレがないので下山するまで我慢するしかない。
八合目あたりからは道が開けて錦江湾に浮かんでいる桜島の姿が真下に見えました。
少し立ち止まって休むだけでまた足が軽くなるけれど、しばらくするとまた息が荒くなり立ったままで休憩をする二人。
まあ、間質性肺炎もちとしてはここまで登れただけで合格ってもんだ。
それにしても昔はひょいひょいと前のオジサンたちを追い抜いて山を登ったものだが近頃は立場変わって後ろから来る人の迷惑にならないように端に寄って道を譲る。
これを何度も繰り返して頂上を目指す。
昔と違って外国からの人も多くなったなあ。
金髪や色白の立派な体格ですぐにわかるけれども、もう一つ違いは身軽であること。
外国の人はこれくらいの山は軽いハイキングくらいに思うのかTシャツ、短パンで手に持っているのは水とスマホくらい。
片やこちらの方は「闇市に買い出しにでも行ったんですか?」と聞かれそうな大荷物を担いで、何枚も重ね着して、2本の杖を交互にエッホエッホと登っているのである。
やっぱりあちらさんは最低限必要なものだけを持って行動する、何か問題が起こったらその時に考える、小さな事は気にしない、それワカチコ、ワカチコという「フロンティアスピリット」が満タンな人たちなのである。
そりゃ、戦争に負けるはずだ
(オイオイ、何十年前の話だ😅 )
そんな事やらいろんな事を考えながらも一歩一歩足を動かしていたら、2時間くらい掛かってなんとか頂上に到着しました。
やっぱり登山はどんなに苦しくても頂上を極めてなんぼである。
霧島連峰を眼下に眺めながら食べる弁当は美味しかった。😁
Ps: 頂上の標識前で交互にスナップ写真を撮っているタトゥー多めの外国人3人組を見つけたので頼まれてもいないのにまたもや話しかけて写真を撮ってあげたオジサンでありました。