マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

トムラウシ山 2 (再びの百名山 その1)

2009年07月27日 | 再びの百名山

 トムラウシ山々行記録、前回ブログの続きです。
 
 第3日 白雲避難小屋→(徒歩:3時間40分)→忠別岳
      →(徒歩:1時間20分)→五色岳→(徒歩:1時間
     20分)→仮雲岳→(徒歩:1時間)→ヒサゴ沼避難
     小屋)

 いよいよトムラウシ山目指しての出発です。起床して直ぐ天候を気にする。昨日ほどの絶快晴ではないが、遥か彼方に冠形のトムラウシがはっきりと見えている。朝食を素早く済ませ5時にスタート。
 ここからヒサゴ沼までは距離は長いが、ゆったりとした尾根コース。豊富な高山植物の群落を間を縫う様に、快調に進みます。ただ、このコースは”ヒグマ生息地”、一番緊張度が増す地域でもあります。
 徐々に徐々にトムラウシが大きく見え始めます。

 トムラウシへのアプローチコースは大きくは5つ考えられます。その1は「十勝岳オプタテシケ山縦走」コース。
 その2は沼の原・五色沼を経るコース。
 その3はトムラウシ温泉からの、直に頂上を目指すコース。
 その4は天人峡からの登り。
 その5は私達が目指した白雲岳からのコース。
 
  どのコースも長い長いアプローチ。その苦労に比例する魅力に富んでいると思います。(マーちゃんはその1とその2は未経験です。語る資格はありません。三たびへの想いはありますが実現していません)

 私達が進まんとするコースは、その5。このコースの特徴は白雲避難小屋からトムラウシまでの高低差が少ないこと。小屋の標高が2000mくらいでしょうか。途中通過する忠別岳が標高1962m、五色岳が1868m、化雲岳が1954mで、目標とするトムラウシの2141mと比較しても分かる通り、通過する峰々とトムラウシの高低差は殆どありません。トムラウシを眺めつつアップダウンの少ないコースの尾根歩きを、一日楽しめる点に最大の特徴があります。イワカガミなどの高山植物咲き乱れる中をです。



 しかし問題はこの辺り一帯がヒグマの生息地、一番恐れたのはこの事です。夏最盛のこの時期でもこのコース上に人影はまばら。ズルをさせて貰いました。賑やかな6人パーティーのやや後ろからの行進。
 五色岳まではほぼ真南に進路を取ります。
 五色岳から化雲岳に掛けては進路をほぼ直角に曲げて真西に。この近辺はお花畑を前景にトムラウシを見るにはベストビューポイント。ただ残念なことに、頂上付近には雲が掛かり始めてました。明日への微かな不安を抱きつつ、先行6名様にやや遅れながら無事ヒサゴ沼避難小屋に到着。小屋には関西方面からのツアーパーティーが十数名、先行6名様、私達2名も含め収容能力内の人数、この日もテントのお世話にはなりませんでした。
 
 16年前は、特に小屋内の様子を確認する事も無く、テントを張りました。食事の準備を終え、その日の行程のあれこれを振り返りながら、酌み交わすひと時は、別天地にいる感覚になります。テントかたわらのヒサゴ沼水面に映る山肌、見渡ば残雪も豊富で、小屋内泊まりに勝るのはこの点でしょうか。
 
 夜中に起きてトイレへ。雨こそ降ってはいないものの、強風が吹き始め、天候急変の様子を感じ、安眠できない、浅い眠りとなりました。 (次回ブログに続く)