マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

夜の弘前(弘前で その3)

2011年07月09日 | 

 弘前に2泊しました。宿は弘前城から徒歩5~6分のところにある「ドーミーイン弘前」。ネットで調べたら、二人一室朝食付きで7000円という超格安の値段のホテルでした。後日「ドーミーイン博多」開業記念セールであった事を知りましたが・・・。
 兎も角、夕食は2日とも外出しなければならないので、前もって予約をしておきました。6月30日が「すずめのお宿」、7月1日が「郷土料理 杏」です。「すずめのお宿」はかって家人が利用したことがあり、非常に感じが良いお店で、美味しかったとの話。「郷土料理 杏」は飲食しながら、生の津軽三味線を聴かせる店です。
 

 すずめのお宿は清潔感あふれる懐石料理のお店。木曜日のこの日1階18席はほぼ満席の繁盛振り。2階では宴会が催されている様子。4000円のコース料理では全部で11品の料理が出され、料理全般に薄味の味付けで、満足度高い夕餉となりました。特にお刺身が新鮮。平目は小泊での捕りたてとのこと。女将の接客態度がプロ。さり気無い会話から始まり、いつの間にか再度ここを訪れたい気持ちにさせられました。



       (新鮮なお造り)



    (ズッキーニの花とその中はかぼちゃ)


    
     (じゅんさいの酢のもの)



          (デザート)



 翌7月1日の夜に出掛けたのは「津軽三味線と郷土料理 杏」。ここは津軽三味線生演奏のお店。生演奏は19時30分と21時30分から。どちらの部も予約しておかないと席の確保が出来ないらしく、予め19時30分の部を予約。





 演奏開始1時間前くらいに入店下さいとの事でしたから、18時半には到着し、飲みものと食べ物の数々を注文。郷土料理を謳うだけのことはあり、十三湖の岩ガキなど近海で捕れた魚料理と地酒が多数。ただ幾分お値段が張りますから、そこはお酒も少量に抑えて演奏開始を待ちます。

 19時30分少し前演奏者入店。この店常連の演奏者3人の内、今日の演者は小山内薫。店主の紹介とお店のホームページからの彼の横顔を寸描すると、
 小山内は1979年青森県生まれの32歳。津軽三味線に対する姿勢が一途な職人気質。その卓越したテクニックは師の多田あつしも舌を巻くほどとか。ロックバンドとの競演等、活動の幅を広げる若手のホープだそうです。
(演奏者:小山内薫)

 演奏開始前には31席の座席は全て座席が埋まっています。19時半丁度演奏開始。4曲の演奏の中でも特に最後の津軽じょんがら節が心に響き渡ります。穏やかなバチの叩きが突然激しいバチ叩きへ。それにつれて、音も静かな調べから激しい響きへと変化し、それが何度か繰り返されます。時とともに人の気持ちが、平穏から激動へ、動揺から平安へと移り変る様に、音の調べが激しく移り変わるのでした。津軽三味線は、人の気持ちを演奏に吸い込んでしまう様な感じでした。

 演奏後、夜の弘前をそぞろ歩きました。飲み屋が密度が濃く存在します。外から覗くどのお店も繁盛しています。この国の不景気がここ弘前では嘘の様です。どうしてなのか?かって、”流通する貨幣量=存在する貨幣×貨幣流通速度”といった古典的経済学を習ったことがありました。それをそのまま援用すれば、弘前では貨幣の流通速度が異常に速いのだと、勝手に解釈しました。
 ここでホテルドーミーインの宣伝を。2人1泊7000円と書きました。更には、品数多い朝食バイキング・天然温泉・夜食ラーメンのサービス、室内での電動椅子設置、その上、駅前までの往復無料タクシーのサービスまで付いていました。
 7月2日早朝6時、そのタクシーで弘前駅へ。特急つがるといなほを乗り継いで、酒田・鶴岡方面へと向かいました。