マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

藤沢周平記念館(鶴岡で その1)

2011年07月10日 | 

 7月2日(土)、特急つがる2号弘前発が6時19分。秋田で特急いなほ8号に乗り継いで酒田着が10時42分。酒田滞在は僅か4時間弱で鶴岡へ。

 その酒田では山居倉庫を見学し、「海鮮どんや とびしま」で昼食。山居倉庫は吉永小百合の”大人になったらしたいこと”のポスターでも知られた場所。「とびしま」はその日が土曜日であったためか、30分も並ぶ大盛況。家族連れで賑わいます。私たちは廉価な具沢山の丼ものを食しました。(山居倉庫)




       (海鮮どんや とびしま)

 酒田から、再度特急いなほ号に乗車し鶴岡着は14時43分。駅から3分のホテルルートインに到着すると、家人はここでついにダウン。30度は越える炎天下、酒田市街を、この地も又徒歩のみで案内した私の罪です。已む無く、ここからは薄情にも、私一人で行動開始。慌てて観光案内所へ出向き、茨木のり子眠る浄禅寺への、加茂行きバスの時刻を尋ねると、最終便は出てしまったとの事。今回の旅行で、浄禅寺へ行くことを断念。初めてバスを利用し市役所前で下車します。目的は藤沢周平記念館です。
 かっての鶴ヶ岡城の跡地は鶴岡市街地のほぼ中心に位置します。江戸時代には庄内藩の藩庁でした。平城で土塁が造られ、その痕跡が残っています。現在、本丸と二の丸跡周辺は鶴岡公園となり、その中に荘内神社や大寶館が建ちます。三の丸跡には致道博物館が、鶴岡公園南東には藩校致道館が残っています。その公園に隣接して市役所が建ちます。要するに、今も昔も、ここが鶴岡の中心地なのです。



 その鶴岡公園内に昨年4月29日、藤沢周平記念館がオープンしました。昨年1月、雪の季節に友のTさんとこの地を訪れ、記念館を訪ねようとした事がありました。あと数ヶ月後に開館されると知らされ残念な思いでここを去ったのでした。あれから1年半、再度、この地を訪れる事が出来たことが何よりも嬉しく感じられます。大宝館を正面に見て公園内に入り、荘内神社も横目で見るに留め、直ぐに記念館に。端正な、比較的こじんまりとした記念館でした。


  展示の構成は3部
 第1部 「藤沢文学」と鶴岡・庄内・・・庄内地方の四季折々が映像でも紹介されます。
 第2部 「藤沢文学」のすべて・・・藤沢文学をジャンルごとに紹介し、その魅力を解説。東京から移築した書斎を再現しています。
 第3部 作家藤沢周平の軌跡・・・担任をした中学生達の中で笑っている写真が特に印象に残りました。
  特別展示は開館一周年記念「用心棒日月抄」の世界。(写真:記念館入口

 既に知っている知識が映像と文字で語られます。これらの展示に接して、未読の本のみならず、読んだことのある本を再読したいと思いました。

 帰路、街を少し散策していると、住居表示に「馬場町」とあるのに気が付き、あっと思いました。ブログ「轟亭の小人閑居日記」の著者馬場紘二さん縁りの地は、確か鶴岡公園付近と聞いていましたから、ここか!と思い到るのでした。その鶴岡公園へは翌日、家人と二人で散策しました。次回のブログに書きますが、兎も角素晴らしい公園です。


(訂正文:「馬場町」に関しまして勘違いをしていました。ご本人の馬場紘二さんから、コメントを頂き、本文を修正しました。この次のブログ「鶴岡公園」での
馬場さんからのコメントもお読みください。このブログ7月13日追記)


      (公園内の植物園)