マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

奈良から伊勢志摩へ(その4 伊勢神宮)

2012年12月02日 | 

 ”伊勢は日本人の心のふるさと”と言われますが、その一員である私に故郷と感じられるのは、例えば映像で見る、新潟県山古志村などの山里の風景で、見たとたん何か懐かしいものを感じます。今回伊勢神宮へ足を運んだのは、ここが一度も行っていない場所であると同時に、遥か遠い時代から受け継がれている伝統を今に伝えている”式年遷宮”に興味を持ったからです。

 伊勢の神宮には、内宮(ないぐう)と呼ばれる皇大神宮と外宮(げくう)と呼ばれる豊受大神宮の二つの正宮の他に、十四の別宮と摂社・末社など全部で百二十五のお社があり、その全てを含めて単に「神社」(正式名称)と呼び、全国の神社のほとんどを包括する本宗とのこと。・・・俄か仕込の知識です。

 21日(水)に、近鉄五十鈴川駅で下車し、バス移動で内宮前下車。午前中はおはらい町通りを散策し、おかげ横丁をぶらつきました(別途レポート)。午後に内宮にお参りするに当たって、「お伊勢さん観光案内人」に参加することにしました。「ご朱印巡りきっぷ」に付属したサービス(別途500円が必要)です。出発開始の時間13時半になっても、私達以外に参加者は現れず、結果論ですが、案内人の方は私達の専属ガイドとなったのでした。彼女は案内人協会の広野さんと言う方で、知識が豊富で、人柄の良い、大変素晴らしいガイドさんでした。実に広い内宮は、広野さんの案内なしでは、効率よく回れなかったと思います。(写真:宇治橋)

         

     (内宮を流れる五十鈴川の紅葉)


        (内宮神楽殿)
 宇治橋を渡り、鳥居を潜り、別宮や神楽殿に参拝しましたが、特に興味を持って参拝をし、観察もしたのが「御正宮」です。正宮だけではありませんが、神社に式年遷宮と言う制度があります。20年に一度お宮を新しくして、調度品などを新調する制度で、千三百年前から、一時の中断はあるものの、連綿と続けられた来ました。来年がその式年遷宮の年に当たり、現建物と隣接する土地に、現在進行形で正宮などの建築が進められています。テントが被せられていて直接見ることは出来ませんが、完成の暁にはその晴れ姿を観たいなとの思いに駆られる雰囲気です。
 ガイド広野さんの話ではこの式年遷宮は①建築技術の継承 ②遷宮に伴う資材の流れが、正宮⇒別宮⇒鳥居と巡り、エコになっている、との事。なるほどなと思う話でした。(写真:パンフレットに見る正宮)

    (五十鈴川に合流するみもすそ川)

            (別宮)

 22日(木)には、近鉄伊勢市駅下車、徒歩10分で外宮へ。「まがたま池」が見渡せる「せんぐう館」が特に楽しい場所でした。外宮正殿が原寸大で再現され、その建築過程が見られるビデオが放映されていました。前日はテントで覆われ見れなかった正殿が、建築物として、その素顔も見せてくれていたのでした。(写真:外宮一の鳥居)





       (せんぐう館)

      (外宮の別宮の一つ)

 
午後には近鉄線やJR線と反対側にある、江戸時代に栄えた河崎の町を訪ねた後、帰京の途につきました。