今、飛騨古川の湯宿「季古里(きこり)」に来ている。本当は5月上旬に訪ねる予定だったが、親指負傷の為、ほぼ1ヶ月遅れの旅。5月29日(水)~6月2日(日)まで蓼科に滞在し、清掃などの”小屋開き”の準備。その2日目、諏訪 I Cから高速道路に乗り、安房トンネルを抜けての飛騨古川、一昨年10月以来2度目の訪れだった。
ただ残念ながら、東海・北陸地方は例年より10日早い梅雨入り。その影響でここ古川も雨。結果として、昨日は街歩きというより、雨中の食べ歩きとなってしまったが、図らずも飛騨の食の豊富さに巡り会った。 安房トンネルを越えて飛騨地方へと下る国道158号線沿線にあったのが「LUFT HIDA」。飛騨牛を使用しての生ハム・ソーセージなどの牛製品作り。飛騨牛のステーキにそれら加えてのランチとディナー。私たちはランチを食したが、ウインナーが3本が乗ったライスに、別盛りのビーフカレー、更に大根のポタージュ付き。食後のコーヒーも含めて1200円。開店1年目との事で初めてその存在を知った。開店記念セールでお土産を買うご婦人一行を眺めるにつけ、土日の混雑ぶりが目に見えるようだった。(写真:LUFT HIDA の建物)
街中で出会ったのが、蒲酒造場の「白真弓」。登録有形文化財の建物の中で作られる清酒。家人のみが利き酒をし、車運転の身の私は、そこでは飲酒が叶わずワンカップを購入。宿で飲すると、豊饒な辛口。他にも「蓬莱」などの造り酒屋があり、古川は”酒豪の街”とのキャッチフレーズも嬉しい。(写真:白真弓の看板)
「壱之町珈琲店」の店構えも古き町並みを醸しだし、店内に入るとレトロな雰囲気で、家人がアイスクリームを注文すると、そこに「スカンポジャム」が入っていて、珍しいジャム。「農業生活」なる雑誌にも登場していて、その味を東京でも味わおうと購入してしまった。(写真:壱之町珈琲店)
湯宿「季古里」は飛騨地方人気ナンバーワンの宿。その人気の秘密は、サービス・湯・味の3点にあるようだが、何と言っても一番の人気は料理。昨日も、飛騨牛の陶板焼きと山菜天らに加え、心づくしの品が多数ついて、宿泊費は4桁止まり。この値段の安さも人気の秘密か。建物は「中部建築賞」を受賞。中国人と思われる団体様一行30数名の方が楽しそうに談笑していて、久し振りに見る光景に、こちらも嬉しくなって、「桃源郷温泉」の湯にゆったりと浸かった。(写真:季古里の庭と内側の建物)
(写真:夕食の前半)