昨夜は中学時代からの友人馬場さんと、麻布十番で再会し一献傾けた。年に一度くらい美味しい焼き鳥を食べに行こうと決め、昨年は4月に麻布十番にある焼き鳥屋「あべちゃん」に行った。今年は焼き鳥ではなく鮮魚に心変わりした。
馬場家はこの地に菩提寺があり、ご夫妻でお墓詣りの往きか帰りによくこの街を訪れるらしい。
私たちは妻が田園調布高校に勤務のころ、通勤途上の麻布十番で落ち合いよく食べよく飲んだ。今から20年以上前の話だが・・・。例えば「麻布十番大通り」にはお洒落で、入ってみたくなるお店が多かった。とりわけ気に入っていたのが魚処「魚可津」。ともかく魚が美味しかった。それ故、馬場さんにこのお店を紹介したことがあった。馬場夫妻はお墓詣りの帰りだったかに寄ってみたが一度は空席がなくフラレ、二度目で初めて入店出来、そのお味は◎とのことだった。というわけで、今年は彼女と私の知っている「魚可津」と決め予約をしておいた。
入店前に少し時間があったので街を歩いた。この街については、私より彼女のほうが詳しい。まづは「豆源」に案内された。ここで煎餅や豆を買って帰り、帰宅後ご夫妻で味わうとのこと。今回も煎餅の他に「おとぼけ豆」をお土産に購入し、私もご相伴に預かった。新橋演舞場のチケットのお礼だという。そのチケットは頂いたものなので、申し訳ないなと思いながら、有り難く頂戴した。次に行ったところが「塩屋」。このお店、日本初の「ソルトソムリエ」制度を採用し、世界各地の塩を販売しているとか。ここでも彼女は「しおあめ」などを購入していた。
さて「魚可津」。建物は改築され2階もあるらしい。昭和の初め、麻布十番に根を下ろした魚屋が営むこのお店は 店主が毎朝、築地の市場に出向き、確かな目利きで新鮮な魚を仕入れているそうで、「魚貝三昧 彬」に似ている。私たちは17時30分に、開店早々の一番乗りの入店。生ビールで乾杯し、1980円のお刺身を食した。流行っているお店は魚が新鮮。だから客がよく来る。好循環に入ったお店とお見受けした。隣のテーブルは子供を含む家族連れ。大人や呑み助だけのお客でないことが知れる。
ぶり大根も本ししゃも焼も美味しく日本酒によく合っていた。アジフライは揚げたてに限ると思わせる出来。最後に鮭入りおにぎり。 彼女は次回のクラス会の打ち合わせの積りで資料を用意していた。そこでクラス会の打ち合わせもしたが、今回のクラス会は目黒「やまきた」でと前回のうちに決めておいたので候補日と連絡担当を決めるだけでよかった。最近では、二人で一献傾ける女性は数少なくなった。大切なガールフレンドだ。