「大変やー!、金魚が全滅や!」
20日の早朝、夫の声で目が覚めて裏口へ出てみれば、金魚の池の金網の蓋はブロックの重しと共に50センチ程開けられ、中で泳いでいたはずの金魚の姿は1匹も見当たりません。
前日の朝は私の姿を見つけて寄って来た可愛い金魚6匹が、一夜にしていなくなったのです。
周囲を見ると水がこぼれて水浸し、そして赤いうろこも落ちています。
6年前に買ってきて毎朝餌をやりながら、金魚たちを見るのが日課で心が休まる朝の楽しみだったのです。
小さかった金魚たちも6年の間に成長して、1匹の大きさが15センチ近くになっていたのですがー。
1匹1匹の金魚の顔を思い浮かべながら、いつかは「別れ」はあるものの、一度に全部の金魚との別れがあるとは思いもかけないことでした。
きっと犯人は、最近見かけるようになったアナグマかアライグマに違いないと確信した私は、近くの市役所支所へ電話して捕獲用の檻を借り、
池の近くへ檻を置くことにしました。餌はローソンのから揚げ。これも「ローソン」でないとダメだと友人に聞き、ローソンまで買いに行き、
檻を仕掛けて2日後の朝、アライグマが2匹入っていたのです。
きっと、あの美味しい金魚がまだいるかと覗きに来て横に吊るしてある、から揚げを食べようと2匹が我先にと檻に突入し、から揚げにかみついた途端、ガシャと檻の蓋が下がり捕まってしまったのです。
私の大切な金魚を食べてしまった、憎っくきアライグマめーと思っていたものの、顔を見ると憎めなくなりました。
でも、飼うわけにはいきません。支所の職員に連絡して持って行ってもらいました。
でも、金魚たちのことを思い出すと、可哀そうに怖かったろうに・・・と胸が痛くなります。