


あらすじ(「BOOK」データベースより)
(瑠璃子さん…今日はね、ふうちゃんの結婚式なんだよ。まさか、この僕が「花嫁の父」になるなんて…)結婚式の日、ハルさんは思い出す、娘の成長を柔らかく彩った五つの謎を。心底困り果てたハルさんのためにいつも謎を解き明かしてくれるのは、天国にいる奥さんの瑠璃子さんだったー児童文学の気鋭が、頼りない人形作家の父と、日々成長する娘の姿を優しく綴った快作。




妻の瑠璃子さんを亡くしたハルさんの深い哀しみ、瑠璃子さんをずっと愛し続けている気持ち、そして娘のふうちゃんに対する限りない愛が物語全体を包んでいる感じがしました。とっても温かな雰囲気です。頼りないハルさんなりにお父さんとして成長し、しっかり娘のふうちゃんはずっとしっかり娘で、でもお年頃になってきてちょっと扱いが難しくなったり。あるかもな‥っていう部分が読みやすい物語でした。ハルさんみたいなお父さん、いいな。ただ、ふうちゃんの周りでおきた出来事を解き明かすミステリー部分はちょっと飛躍しすぎてて、納得がいかない部分もありました。