今年の冬も長かったし、まだまだ寒気が居座ってはいるが、それでも春はもうすぐである。
あと十日も辛抱すれば何かトンボが飛び始めるだろう。
越冬性のトンボにするか?ムカシトンボを狙うか?・・・・
それにしても、今冬のオフシーズンは随分悪あがきをした。
でもその甲斐あって(でもないが)前から欲しかった望遠レンズを中古で手に入れた。
当然、時間のあるときはレンズを持ち出し、撮影チェックである。
最短はそこそこ寄れるものの、マクロ専用ではないので、ポートレート主体の描写になり、
その点では気持ち的に寄り切れない感が強く残るが、被写体を印象深く写し取る練習には
なるかもしれない。
黄色はなかなか写真では再現の難しい色だ。
モーター付きのオートフォーカスで、決まるときはすっと決まるが、一度迷うとシャッターが
押せなくなって困る。よほどフォーカス的に楽な条件でない限り、チャンスの時はマニュアル
フォーカスか、慣れている途中のクイックシフトフォーカスを使うのが良いだろう。
これはマニュアルで撮影。オートでもピントは決まったが、やや機械的な気もし、撮影者の思い
を込めるにはマニュアルがよかろう。
いろいろな早春の花が咲き出したが、トンボの姿はまだまだである。
手近な動く物と言えば、チョウチョだがそれもあまり見かけないし、ピントチェックに鳥も
写すが、近づけないので忍び体裁になり、結構疲れる・・・。
カタクリも咲き出した。写すのは数年ぶりだが、何しろ盗掘があるとかで金網越しでの撮影。
絶好のアングルは相当時間を使わないと探せないだろう。
開放での撮影だが、ボケが完全な円形になっていないのが、気になると言えば気になるところ。
デジタル専用設計ということで、逆光でもきれいにコントラストが出ることがあるが、うまく出ない
ことも多い。被写体を限定しなければ、光の条件をじっくり探し出すことが肝要だろう。
最短距離も相まって、このような状況では、マクロレンズの近接ほどきれいなボケは期待できないが、
その気になれば色々使い道もあって面白いレンズだと思う。
冒頭の遠景もそうだが、こんな景色を子供の頃から気に入っていて、土手から遠くの山々を
眺めてはすがすがしい気分になったものだ。昔、普通の200ミリ望遠レンズにソリゴールだったか?
忘れたが、6500円の三倍テレコンをつけて景色を撮ったら、色々な遠景が引き寄せられて、何とも
非現実的な描写になったのが、印象に残っている。冒頭の遠景は、アンダーに写して雰囲気を狙って
いる。(露出補正するのが面倒だったというのもあるが・・・)
田舎道を歩いていると、モンシロチョウの姿が目にとまった。
最短でもこの辺までしか寄れない。
とくにブラケティング的操作もしなかったのだが、ダイナミックレンジを上げても、白い被写体は
難しいものだ。モンキチョウも色を飛ばさずに明るく撮るのが難しい。
そんなわけでもうすぐシーズンインだ。今年のお初は何トンボだろうか?