![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/99/fa9270c2cdda1e379323bffc21bf333a.jpg)
今年はトンボの年にするつもりだ。
だからほとんど夜の山にも入っていない。
しかし、この週末は天気が崩れるという。
そこで、興味のあった春の山の蛾を探索することにする。
狙いは、ウスベニトガリバなど未消化の種だ。
思い起こせば、今の自家用車を買って、初めて遠征に出たのは
このルートだった。どきどきしながら初めてのETCを体験し、
従来カセットテープだったカーステレオも遅まきながらCDにし、
自作アルバムのオムニバスを聴きながら山へ向かったことを
思い出す。
今夜も昭和の面影を強く残す町並みを山へ向かって走り、まずは
トイレのポイントで小休憩する。
予報では夜半に雨はやむとのことだが、小粒の雨が少々降っている。
昼間晴れて気温が上がっていたなら絶好の蛾日和なのだが・・・
土砂降りにならなかったので、多少は脈有りと踏んでの山行だった。
トイレでは、オオエグリシャチホコと小型のクビグロクチバ系を見つけた
のみ。ここはそうそうに切り上げ、橋のポイントへ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/f4/9c2711d126c6726cad928c0b0ced13c9.jpg)
いつもはかなり蛾影の濃いところだが、あいにく電灯が一個消えていて、蛾の
姿は少ない。カバナミシャク系はとりあえずスルーとし、めぼしい物をあたると
狙いの一つ マエモンハイイロナミシャクが結構な数見つかった。
また、ハイジロハマキ系も一頭見られたが、傘を差しながらの撮影がうまく
いかず、ピントを合わせられなくて残念。。。ハイジロ系は解剖しないと同定は
難しいかもしれないが、幾分大きめに見えたので、オオの方なのかもしれない。
そんなこんなで、目的のトイレに到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/cf/5abdda87c38b487ff0ecd73865ee1fb3.jpg)
そこそこ蛾は来ているようだ。
最初に目にとまったのは、ウスバシロエダシャク。実は今更ながら初見だが、
一目でそれとわかった。ウスバキとは明らかに雰囲気が違い、確かによく見ると
赤みがさしている。
そして、トイレに入ると、いきなり一見シロジマシャチホコのような蛾姿(冒頭)
狙いのウスベニトガリバだ。珍種ではないが、タイミングが合わず今まで会えて
なかったので、初見だ。
そして、トイレの床で、これまた狙い通り クロモンキリバエダシャクを発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/73/c8f9938db766f807ac4676f6383a0577.jpg)
辺りを見回すと、そこら中にクロモンキリバエダシャクがいる。
低地のミスジツマキリエダシャク状態だ。
今まで会えなかったのが不思議なくらいの初見。
更に探索を進めると、キリガもいくつかいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/03/9bf69ae61e839d99ac981d2badf9149a.jpg)
アオヤマキリガだ。初見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/c6/65cd4b034cff023717af8318a4591803.jpg)
角っこでこっそりしていたウスアオキリガを見つける。これも初見。
ウスアオキリガには二タイプあり、その薄いタイプだと思われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/e5/42abc8cd23e62043d977fb14d34ef2b9.jpg)
窓辺を見上げると、これまた初見のキリガ。最初はアメイロホソキリガだと
思っていたが、ナカグロホソキリガだ。山地の普通種とのこと。
せっかくなので、いくつかキリガを集めて並べてみた。
キリガカルテット。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/e3/4df73ec7c458ed54b8a99df41aa0a5b0.jpg)
こちらはほとんど相手にされなかったスギタニ、アトジロエダシャク(真ん中はアオヤマ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/0f/ed7e1fdc57079300f612240ab405f52e.jpg)
個室に入ると天井に大きなエダシャクが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/2d/a8691cd8293cd662b1c245e5b576c083.jpg)
これも狙っていた ニッコウエダシャク。
独特な翅の形雰囲気は他に類似種がいないので、すぐわかる。
春の普通種で、今まで人のをさんざん同定してきたのに、自分は初見だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/5f/ff76bf1164c89a56626abdc6e4b1c700.jpg)
ハマキをはじめとしたミクロはほとんど見つけなかったが、このハマキは
何だろう?素直にネグロハマキなのか?
そんなこんなで、時計を見ると21時を回っている。
夜遅くなると生活が乱れるので、撮影もそこそこに切り上げることとする。
エゾヨツメやイボタガには会えなかったが、久々の探索で多くの初見を得られ
まずは効率が良かった。
帰り際、個室で未練がましく一応写しておいたエダシャク。
なんとこれも初見のハルタウスクモエダシャクだ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/31/e4ba79b1bb71b2944c46bcf483aa70de.jpg)
そして山を下る途中、一応寄ってみた小さな明かりの影に隠れていたのを
偶然懐中電灯で見つけたのが今日の〆蛾。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/46/20529aba287b0c44153074c9881b7a70.jpg)
懐中電灯で照らしたときは、青っぽく見えたのでウスミドリコバネナミシャクか?と
思っていたが、帰ってから画像を展開してびっくり!
昔同定したことがあるエダシャクだ。でも名前が思い出せなかった。
キバネトビスジエダシャクだ。
割合少ない種類のようだ。
そんな具合で、10種ほどの初見があり、効率的な山行だった。
あまり深夜に及ぶと生活が乱れるので、修正はまた時間のあるときに・・・
追記:そういえば思い出したが、一応タケウチエダシャクも狙っていた。
でもそのことを忘れていて、まじめに探さなかったのもあって、見かけなかった。