Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

続・17-70テスト

2009年05月28日 | その他


梅雨の走りのような気候である。
まあ、良い骨休めになるが、こういうときこそ、機材チェックの
チャンスである。

さて、先日水侵した17-70mmであるが、先日のテストでは最短距離で
シミが写り込む不都合の生じる事がわかった。
その後、ふと、広角端では、最短で写すことが多いことを思い出し、
大いに焦ってその分のテストをやることになった。

事前に室内でレンズをはめて確認する限りでは、望遠端の70ミリでは
最短0.2メートルでシミの影が映るが、広角側では前群のレンズ距離関係
などから、シミの影は映らなかった。



これは、70ミリでの撮影だが、被写体が小さいため、詳細確認の横位置トリミング。
最短での撮影は物理的に無理だが、これは今回の「不都合」にとって幸いなことである。


48ミリ f13.0 1/60での撮影。
中間的な焦点距離ではあまり使わないが、奥が深そうなので、今後色々試してみたい。




これらは21ミリでのテスト。
実は、ズームロックがかかったままになっていて、広角端に設定したつもりが
21ミリでロックされてそれ以上広角に出来ない状態になっているのに、気づかなかった。
21ミリでは中途半端な画角および描写になってしまう。

一旦部屋に戻ってexifを見てそれが判明し、再び、雨の中に戻って17ミリでの撮影を
行ったのがトップの画像である。より本番に近い画質チェックのため、外付けストロボ
もつけて行ったが、広角での使用は問題なしのようである。

それと、21ミリで絞り込んでも思ったような風景が写らなかった(17ミリと思い込んで
いたからに他ならないが)ので、絞りの連動チェックも行った。
なんという不器用なチェック段取りだろうか!でも、これが自分らしさとも言えるのでは?


17ミリ f2,8 1/750

17ミリ f16.0 1/30

絞りプレビューでも確認したので大丈夫なのだが、写りも当然大丈夫。
シミの写り込みも感じないし、広角飛翔撮影には支障ないだろう。

さて、前半戦ももうすぐ終わるが、なんとか成果を上げたいものである。

水濡れレンズ試写

2009年05月25日 | その他
先日のこと。
水場でしゃがみ込んで撮影していたのだが、チョッキのポケットに
入れていた17-70ズームレンズが気づかぬうちに濡れてしまった。
ポケットから水がしみこんだためで、最初はたいしたことないと思
っていたが、よく見たら前玉からも後玉からも水が内部に侵入していた!
帰宅してからドライヤーで良く乾かし、AFなど基本性能は失われていない
事を確認。翌日自宅でも少し試し撮りしたが、特に異常はなかった。

ただ、気になるのは、水が侵入したことに因って出来たレンズのシミである。
これは相当なもので、写りに影響がないとは言えない。
そこで、実際どの程度画質に影響が出るのか?修理に出す必要性等も含めて
テストを行うことにした。
ポイントは、シミの写り込み、コントラストである。

本日は幸い昼頃からさわやかな五月晴れとなったので、自宅前の公園をぶらついて
みることにする。

こういう好天気だと、400ミリシグマも持ち出したくなる。
しかし、住宅街の公園なのでなかなか手頃な被写体はない。
しかし、一本の木のところにさしかかると、なにやら騒がしい。



結構な数のミツバチが忙しく飛び回り、耳をじっと傾ければ
相当な騒音である。



ハナムグリも紛れ込んでいた。

さて、400ミリマクロの感触を久々に確かめたので、17-70シグマのテストに
入ることとした。




とりあえず気になる70ミリ側でのマクロ撮影。
そんなに問題は感じない。

それならば今度は広角側での撮影。



とりあえずこちらも大丈夫そうだが・・・
ところが、この後しばらく写している内にあることに気づいた。
何と、ホワイトバランスが蛍光灯のままになっていたのである!
液晶では確認しにくいが、随分青みの強い画像に写ってしまっていた・・・。
まあ、テストだからいいが。
ところで、時々感じている所感としてペンタックスは特に緑などの
表現が自然でないように感じる。トンボで言えば、アオサナエの緑
をきれいに写すのが難しい。今年は春先、オートホワイトバランス
で写したが、これだとやや青みが強い寒色系に感じる。

ところでまたまた話は飛ぶが、新製品のK-7はなかなかの評価だが、
鈍い自分には今ひとつその卓越性がわからない。
何となく確認したのは、連射とAFが早くなったこと、水平がとれるように
なったこと、ゴミ取り効率が上がったことなどだろうか。

閑話休題



こちらはコントラストのチェック。元の健全な状態と完全比較は出来ないが、
それほど支障を感じない写りではある。




続いて70ミリマクロの解像度チェック。等倍切り出し。

テストを繰り返す内に、今回の水濡れの影響が見えてきた。
それは最短距離での撮影だった。
前玉から二枚目のレンズにひどくシミが残っているのだが、
そこに最もピントが近くなるのが、すなわち最短距離0.2メートル
なのである。
最短距離でファインダーを覗くと、シミの影がありありと見える。



これがその最も顕著な例だ。要は、最短距離でバックが暈けていれば
必然的にシミの写り込みが目立つというわけだ。
ならば、少し離れるとどうだろうか?
 


こちらは0.25メートル付近での撮影。シミの写り込みは暈けて確認できなくなる。
コントラストに影響が多少出ているとは思うが、逆光、後ろ暈け、最短を避ければ
とりあえず普通の写りは出ることが確認できた。
そして、不幸中の幸いと言うべきか?70ミリ最短では例えばトンボならほとんど
被写体に密着する形になるので、事実上撮影は困難。現実的な近接距離は0.3m前後
なので、シミの写り込みは大概避けられそうである。

あとは、実戦で色々試してみるしかないだろうーーーーー
ということで、昼下がりに少しだけ時間をもらって近所でテスト。



その前に、400ミリの大写し。
相変わらずシビアなレンズだ。気を抜くと微妙なピント合わせが出来ない。



同じく400ミリ。逆光部分に派手なパープルフリンジが出ている。
やっぱりこのレンズは使う場面を相当選ぶかも?

そんなわけで、17-70ミリのチェックに移るとする。
なかなか近寄れる個体がいないが、やっと一頭だけ近寄れそうなモデルを見つけた。



デフォルトで交尾拒否姿勢のモンシロチョウ。



鳥にまでケンカを売っていたツマグロヒョウモン。



モンキチョウは♂リードがデフォルトなのだろうか?

そんなわけで、難しい撮影条件ではあったが、それなりに大丈夫かもしれないという
テスト結果だった。どうしても画質が気になるのなら、修理という選択肢しかないが。。。

続・400ミリ

2009年05月11日 | その他


アカツメクサ。。。いいですねえ。。。



相変わらず鳥など遠方の大型物体を見ると稼働というケースになってしまう。
そんなこんなで400ミリはまだトンボ撮影で使う機会がない。
チャンスはあったのだが、そこまで気が回らなかったのだった。

そろそろトンボを写しておきたいものだ。
そこで、夕飯の買い物に出たついでにちらっと試し撮りをしてみた。



逆光なのでコントラストが強くなってしまうが、池の中程の個体を割と
大きめにとらえられた。400ミリは長いので、ピントを合わせながらも
ファインダー像が大きく揺れてしまう。高速シャッターは必須といえる。
これは被写体に露出を合わせ、1/500だが、ギリギリの感じだ。



前後にピント合わせして遊んで見た。ビデオ撮影なら効果的だが。
このところ暑いのもあってか?夕方のためか?スズメバチの往来が多い。
今年は大発生してしまうのか・・・。やだな。



モンキチョウが撮れそうな感じで飛んでいたので、試し撮りしてみる。
飛んでいる物体を見ると写す気を起こさせる・・・そんなレンズだ。
蝶は難しいが、数メートル先の飛翔物体は、トンボなら写しやすそうだ。
前進飛翔もスピードが遅めの飛翔物体なら十分写せるだろう(自己暗示)。
トンボ本番が楽しみだ。



他にも色々写してみたかったが、夕刻の為なのか?チョウチョも少ない。
時間もないので、いくつか逆光ショットを写してみた。

400ミリテレマクロ試写

2009年05月04日 | その他

そりゃあ自慢(笑)の望遠系機材
;SigmaAPO400 F5.6 TELEMACRO / DA☆300 F4 / K20D&A★200MACRO ED



実は希少レンズ400ミリテレマクロがオークションで安く出ていたので、
発作的に買ってしまった。手元の長玉は200マクロ、300望遠があるが、
その300と仕様用途がダブるのもあるし、テレコンもあるので、今更、
中途半端な400を買ってもしょうがないというのもあるが、400ー5.6
レンズには良い物が多く、最も欲しかったのは純正のFA400EDだった。
これは、つい最近、中古で出たが、瞬く間に値段がつり上がり、130k以上
の値で取引された。これではとても手に入れられないので、傍観するだけで
手を出さなかったが、今回手に入れたシグマの400はFAに勝るとも劣らぬ
解像力で軽量(三脚座のハズレ方がかわいらしくてちょっと感動した)、
IFでしかも特筆すべきは最短が1.6メートル!(これはFA400の2メートルを
上回っている)。


F5.6 1/250 ISO200

これは最短での撮影。ピント合わせは楽で、テレマクロとして優秀だ。MFレンズなので、
AFは出来ない。見かけはAFできそうなのだが・・・笑。

最短にこだわるのなら、望遠マクロを使うか、DA300にテレプラス1.5Xで
最短1.4メートルでよいではないか?とも思うが、テレプラスのフレアや、
いかにも拡大して写しました的描写には少々不満を感じていたし、
下駄を履かせずに400ミリの画角が欲しいとも感じていたのも確かだ。

そんなわけで、色々試し撮りしたいところだが、トンボは一応閑散期?に入った
ものの、天気は曇りがちで、F5.6が力を発揮する機会はなかなかない。

とりあえず、400の試し撮りということで、家族サービスを兼ねて、動物のたくさんいる場所へ
行くことにした。


F5.6 1/180 ISO200

まあ、こういうところですな。


F6.7 1/750 ISO200

花壇の花を適当にテレマクロ撮影。とにかく大きく確実に写せるので、逆にアングルを工夫するのが
難しい。低く構えるにも、レンズが長くてそれなりに重いので、難しい。


F5.6 1/125 ISO200

F5.6 1/125 ISO200

身近ではとてもお目にかかれない極彩色の鳥も間近で写せるのはいい。
手前の金網が邪魔になったり、バックの金網が写り込んだりするのは、
ちょっと興ざめではあるが、外国遠征したような気分になれる。


F5.6 1/90 ISO200

晴天下のマクロでは、ピント合わせも楽に行える。ミラーレンズの数倍は楽。
画角や明るさ的には、DA300およびテレプラスで慣れているので、どうということはない。


F5.6 1/180 ISO200

F5.6 1/10 ISO200 勿論手持ち

F5.6 1/60 ISO200

ピント合わせは楽だが、もう一歩の追い込みが難しいレンズだ。
写りもはっきりしているが、レンズ自体の性格がはっきりしている感じだ。
DA300のような懐の深いタイプとは好対照に感じる。DA300は使い慣れると
結果がついてくる感じだが、このレンズは集中力を欠くと結果にシビアに現れる。

今回のテストでは、やや暗い撮影条件が多く、そばにある柱などを利用して
低速シャッターでの手ぶれを極力排除したが、1/250以下では相当シビアである。

現時点ではDA300との棲み分けははっきりしていないが、とりあえず実戦投入して、
より細かな性能発揮場面を見極めたいと思う。