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毎年、夏前半から見かけているのになぜか後回しになってしまうオオルリボシヤンマ。
地元では、埼玉のトンボ探訪を再スタートした1992年から見かけていて、半分当たり前のような存在だったが、
ずっと9月前半忙しい年が続いて見に行けなかったり、ここ数年は残暑が厳しくて秋口にすんなり登場してこな
かったり、めぼしい撮影地の多くが車でアクセス困難だったりで、すっかり地元での撮影チャンスが減ってしまい、
そのしわ寄せもあってシーズン最後の方にわざわざ遠征して撮影するパターンが半ば定着してしまった。
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ただオオルリボシだけを狙いに遠くまで出かけるのはちょっとな感じもするが、出かけたなりの成果は期待しての
ことである。
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例年、せっかく遠征しても時期が時期だけにこれと言った成果が上げられず、今回はそれを払拭しようと少しは奮闘努力
をしてみたのだが、なかなか思うように寄れず、会心の単独ショットは得られなかった。
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撮るだけ撮ってさあ帰るかという段になって、ふと右肘のあたりを触るとなんだか変な感触がする。さわった左手を見てびっくりした。
血がべったり付いていたのだ。右肘は痛くも痒くもないのだが。とりあえず血を拭き取って、傷口もないようなので、そのうち止血する
だろうと思っていたが、帰宅してもまだ出血している!どうやら上のショットの類を撮ったときに、右肘が水面についていたが、そのとき
にヌマビルにでも吸われたのではなかろうか?子供の頃、田んぼで色とりどりのヒルをみて気味が悪いと思いながらも、吸血されたことは
一度も無かった。こんなに出血するのに痛くも痒くもないとは全く竃鼬にも似た所業である。