相変わらず暑い日が続くが、さすがに朝夕は少しは過ごしやすくはなってきた。
いつものナツアカネを訪ねるが、今日はお出かけのようで見当たらず。
少し高い枝にノシメが一頭見られた。
ミンミンはさすがに減ってきて鳴き声もまばら、姿も高い位置にしか確認出来ず。
ここ数日増えてきたツクツクボウシもなかなか姿を見せず、やっと一頭高い枝に止まる姿を見ただけだった。
ツクツクボウシと言えば、何年か前の早春に近所で見かけたモズを思い出す。
お世辞にも声色そっくりとは言えなかったが、啼きはじめから啼き終わりまで見事にデフォルメして鳴いて
聞かせてくれた。前年の夏にいやという程ツクツクボウシの鳴き声を耳にしたのだろう。
早いもので8月ももう終盤にかかってきたが、相変わらず暑さは続く。
そろそろ撮影チャンスかなと思い、馴染みの川辺りに出かけるが、被写体が殆ど見当たらない。
イトトンボは皆無、例年群れているハグロもごく少なく、かろうじて数頭のコオニががんばっている程度。
ゲリラ豪雨とかがあった割には川の瀬切れが目立ち、シオカラも飛来している。あとは老熟コヤマの♂♀を
見かけた位か?(♂は巡回、♀産卵後交尾成立)
さぞかしオナガの縄張りで賑やかだろうと思っていたが、全く見当たらない!しかしよくよく考えたら、
今シーズンは羽化数も例年に比べ随分少なかったことを思い出した。冒頭はやっと見つけて写せた一頭だが、
数が少ないせいか本トンボにしては珍しく警戒感が強く、なかなか近寄れなかった。
一瞬雲がかかって暗くなった隙に現れた。
子供の頃、夏休みの身近なセミと言えばアブラゼミで、ミンミンゼミは随分珍しいものだった。
親戚の家にお盆かなにかで行ったとき、その親戚のあたりは街中ながら当時の自宅近辺よりも随分自然が豊かで
セミが沢山啼いていた。裏庭を探ると一本の木にアブラゼミが何十と固まっていて、その真ん中にミンミンゼミ
が一匹だけいたが、もう一歩のところで逃げられアブラゼミしか捕まえられなかったことを今でも覚えている。
静岡に住んでいた頃は、クマゼミとアブラゼミばかりでやはりミンミンは珍しかったが、夏休みのある日、全身緑
色のミカドミンミンを偶然捕まえたのを覚えている。
ここ数年、自宅周辺ではミンミンゼミの鳴き声を良く聞く。この辺も都会化してきたということか(笑い)。
そう思って暑中近所巡りをして木を覗き込むと、確かにミンミンの声は良く聞こえるが、姿を見かけるのは
ほとんどがアブラゼミだった。アブラゼミは鳴き声が平坦なので、ミンミンゼミのBGVになってしまって目立たない
だけのことだった。でも子供の頃は、ミンミンの声すら滅多に耳にしなかったから、もっと少なかったのだろう。
シオカラトンボはこの暑いのに日当りの良い場所にばかりいる。公園の池でも野池でも真夏の暑い盛りに他のトンボが
音を上げてもシオカラとギンやんは平気で暑いところにいる。この麦わらトンボは芝生がお気に入りのようだった。
なかなか近づかせてくれず、1メートル圏内に侵入するとすぐに飛び去ってしまうが、かならず同じ芝生に戻ってくる。
若い♂も日向に固執している。トンボ以外の虫は一生懸命写そうとしても、なかなか気合いが入らないが、シオカラだけは
何度も苦杯をなめさせられているので、かなり真剣に写すことが多い(笑い)。でも、数ショット撮ったら暑さでこちらが
ギブアップ。市街地でよく見かけるシオカラだが、どんなところで羽化しているのか?近所に水辺らしい水辺はないが、
羽化殻とかの探索も面白そうだ(多分やらないけど)。
並木道の木陰にはアゲハの類をはじめとして色々な虫が集まってくる。クロアゲハ休止中を見つけてこれはいいもの!と
思い写したが、アングルを変えようとしたら逃げられた。
ここ数日同じところに止まっているナツアカネ。ノシメは薮に紛れたか見当たらなかった。
丸一日自分の時間を持てるチャンスが来た。年に一度あるかないかの機会だ(去年はなかった)。
しかし前日の天気予報は概ね雨。。。これは厳しいかも?と思っていたが、朝の天気予報では
晴れ間も覗く予報に好転!朝の予報に後押しされて出かけることにした。
目的は二つあり、未見の蝶と昨年ショットの冴えなかった本家エゾトンボ撮影だ。
未見の蝶(冒頭)はポイントも知らず、雨の中、山道を歩き回っていたが、なかなか現れなかった。
30分ほど無駄に歩いて少し横道に入ったところ、ヒメウラナミジャノメのような蝶が飛び出した。
これぞ本日の目的!と確信し、同時に興奮し目で追うが、そのままふらふらと遠くに飛んで行ってしまった。
しかし、見つけてしまったからには何としてでもショットにおさめねば!と探索を続行する。
すると少し離れた場所で数頭が飛んでいるのを発見!やっぱりどれもふらふら飛びながら遠くに行って
しまったが、一匹だけのこってくれた。いずれは会いたいと昔から思っていた大きなシジミだが、何とか無事会えた。
それにしても問題は天気である。結局、雨が降ったりやんだりで晴れ間は殆ど出ず、しまいにはザーザー降りになって
ゆっくり自由に撮影したい!との願いは叶わなかったが、どうにか雨の隙間を縫って撮影することが出来た。
帰りの車内で虹を見た。子供の頃は時々見かけた物だが最近は虹を見る機会も滅多になくなった。携帯で撮影()。
今回は100円ディフューザーを稼働してみた。
いかんせん、同調速度が1/180なので自然光の干渉ブレが出やすい。(冒頭は自然光)
シャッタースピードを上げれば自然光でシャープに撮れるが条件的に厳しい。もしまた機会があったなら
今度はISOを上げて補助光で写してみるか。。。
なかなか写す気になれなかったオオアオイトは、バックが良い感じだったので何枚かトライ。
思いがけず巡ってきたチャンスだったが、レンズとISOを替えなかったり、動きに翻弄されたりで
結局ロクなショットが残らなかった。
まだ羽化しているのがいる。
機材を畳んで撤収しようとしたら♀が産卵に来たので、内蔵ストロボで写す。このあと見事交尾成立。
※覚え書きとして書き留めておくが、この日あたりだったかもう覚えてないけれども、国道沿いの歩道橋のあたりで
マエアカヒトリが飛んでいるのを見かけた。探せば結構分布は広そうだ。
当初この夏は昨夏の雪辱がテーマだったが、ここに来て変わった。
楽しみな撮影がいくつか出来たので、それを交互に楽しむことにした(笑)。
今年はオニヤン、ギンやんが少ない。現地でたまたまご一緒した人も同様の印象だという。
この被写体にもいい加減慣れて、落ち着いて写すことが出来るようにはなったが、ビミョウに難敵ではある。
すべての面で納得のいくカットは残念ながらなかった。
相変わらずタイミングを逃すと難しい♀の飛翔。
前回の自作ディフューザーも稼働したが、今回はブレ覚悟で補助光撮影をテーマにした。
シャッタースピードが稼げないので、被写体ブレが出やすいものだが、ストロボ撮影時の黒つぶれ、色とびを
解消し、自然な光沢を引き立て立体感を出す効果を確認することが出来た。
天候との組み合わせ次第で良い絵が撮れそうだ。ちょっとかさばるので疲れるが。。。