Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

K20D購入

2008年09月12日 | トンボ
明日からしばらく休みがないのだが、ついに!狙っていたK20Dを
買ってしまったので、午後から小一時間近場に試し撮りに出かけた。



新しいカメラのモデル第一号。残念ながら記念すべき一枚目はピンぼけだったので
別のカットから。



ファインダーは見やすく、ピントが来たことがわかりやすい。
それで満足してしまって、写すのがついついおろそかになってしまう。
画質はおとなしめでコントラスト好きな自分としては少々物足りない
第一印象だが、懐の深さを感じさせる。



前進飛翔中を200ミリで追い撮りしてみた。
istDsでは最近特にシャッターの反応が鈍く、写すときにものすごく力が入ったり、
シャッターが切れなかったりで、今年は特に飛翔撮影で随分シャッターチャンスを
逃したが、K20Dは非常にシャッターが軽く、簡単に切れる。ただ、その分手応えは
薄く、おもちゃのカメラのシャッターを押しているみたいな気もする。



たまには地元のアオイトもいいもんだ。



反逆光で撮影したつもりだったが、殆ど順光になっていて、雰囲気が出なかった。
もうちとローアングルにすれば良かったかも?



逆光の難しい条件での追い撮り。確か、ハイスピードシンクロでストロボを使ったように
記憶している。今日は、istDSと同じISO200で臨んだが、結構暗部にノイズが出まくりだ。
NRをオンにしていないせいもあるとはおもうが、またいずれ試してみよう。



ストロボを焚いた写真。これは外付けだが、内蔵ストロボも試した。istDsでは最近
内蔵ストロボが言うことをきかなかったので、まあ普通に使えるのは嬉しい(笑)



こちらが内蔵ストロボ使用。この個体は蜘蛛の糸にぶら下がっていて、もう死んでいるのか?
と思ったらまだ生きていて、暴れたためぶらぶら揺れてなかなか写せなかった。

とりあえず、SR(シェイクリダクション)はオンにしてみたが、シャッタースピードの
遅い条件は試せなかったので、いずれ試そうと思う。
今回はRAW+という同時にjpgも記録するモードで写したが、容量が半端でない!
画像用のHDも残り少なくなってきた。ひえ~。
それと、PEFファイルが、Photoshop9.0.2で開けなくて困った!
CameraRAWも最新の4.5(従来は3.7だった)にしてみたがダメだった。
まだ確認していないが、おそらくPhotoshopCS2が、K20DのDレンジ拡大(ダイナミック
レンジを広げて主に白飛びを抑える機能。ISO200からの設定になる。おそらく設定時に
Dレンジ拡大を知らずにオンにしたためだと思われる。Dレンジ拡大は欲しかった機能なので
今後もISO200で使うことになるかも?)に対応していないために読み込めないのでは?
と想像する。
別のマックのSILKYPIX3では問題なく開けたが、いちいちファイルを移すのも面倒なので
同時記録のJpgを使った。

今後地道に使い込んで、来シーズンに向けて備えたいものだ。(勿論今シーズンの残りも・・・)

初秋の候

2008年09月05日 | トンボ


大仕事を終えて少しは暇になるかと思いきや、9月に入って公私であわただしくなってきた。
特に9月後半からは息もつけぬ感じになりそうである。
しかしここ数日は体さえ許せば、時間が取れないこともない。
今日は、夕方前に少しからだが空いたので、夕飯の買い物に出かけるついでに
近所を散策してみることにした。



小道に入るとさっそくのマユタテアカネ。
何だか地元というのも落ち着くものだ。



傍らにはコミスジも翅を休めている。
どうやら今日は草刈りの日らしく、あちこちでエンジンの音が響いている。



夏前以来ずいぶんと御無沙汰だったが、沼縁を覗くと、キイトトンボが僅かに
残っていた。沼地の管理もなかなか難しく、放っておくと一部の種類ばかりが
目立つようになってしまう。



その典型がこのリスアカネ。
平均的なフィールドではあまり見かける顔ではないが、好みの環境だとそこの優占種になる
ことも多い。ヨツボシトンボ、クロイトトンボと共に、放置水域の顔とも呼べるかもしれない。



季節も初秋へと移り蝉の主役もツクツクボウシへと変わっている。




林縁の草むらで見かけるヨツスジヒメシンクイ。

ヤブ蚊の攻撃をかわしつつ、暗い道へと入っていく。
すぐに現れるのは、ヒカゲチョウの仲間たちだ。



中でもキマダラヒカゲ(サト)は、大型で目立つ。
もっと大きいのも飛んでいるので注意してみると、ジャノメチョウの生き残りだった。
ススキの根元近くに潜り込んで産卵で忙しそうだった。



蝉の羽化は意外にも昼下がりから夕刻に行われることも多い。
暗い森の中で突然見つけるとその色鮮やかさにびっくりする。





今年はスズメバチ遭遇率が個人的には低い。大変ありがたいことだ。
(フィールドの回数が絶対的に少ないせいもあるが)
ハナムグリの類かあるいは、ハバチあたりを捕まえて肉団子にしているところ。

往く夏を惜しむ

2008年09月01日 | トンボ


珍しく連続ブログ更新だが、それもここまで。
これからしばらくフィールドと無縁の生活に突入する。
尤も、後二週間くらいはくすぶるかもしれないが・・・。

長いようで短い8月も終わる。
あわただしく秋の準備に入るわけだが、今年の夏はここ数年でも
とても印象に残る夏となった。
そんな夏を惜しんで仲間とフィールドを歩いてみることにした。



夏の終わりといえばこれ。
これを見ずしてやはり秋は訪れない気がする。
最初は余裕をかまして(笑)広角で当てずっぽうに写してみたが、
案の定集中しなければ何事もうまくはいかない手本のように、
ろくな写りではなかった。その場で心を入れ替え、200ミリに
付け直して敬意をこめてシャッターを切った。



晩夏以降はヤンマの天下である。特に、秋のヤンマがいくつか登場する。
ミルンは比較的どこでも見かけるヤンマだが、その性格上、この時期には
あまり表だって姿を現さない。
木にぶら下がって休んでいるのかと思ったら、しばらくすると翅をふるわせて
準備態勢に入ったかと思うと、水際の朽ち木に産卵をはじめた。



間合いがうまくとれず、半端な写真で終わってしまった。ミルンはいつもこうだ。



薄暗い林縁の下草を覗くと、妖艶な花が咲いている。
子供の頃の憧れの花の一つだった。



木の幹にフキバッタがとまっている。見ると、しっぽを空洞に突っ込んでいる。
どうやら産卵のようだ。気をつけてみると他にも同じようにしている個体が
見つかった。なかなか見応えがある格好だった。



と、その隣には、可愛らしいアケビコノハの中齢幼虫が・・・。
なかなかに見事な模様だ。実は初めて見る姿に感動し、シャッターを切る。

ふと見ると、開けた空間をヤンマが飛んでいる。
目が青い。近くに来たところを確認すると、どうやらヤブヤンマ♀のようだ。
卵を産みたいようでウロウロしているが、シオカラ、オオシオカラのコンビに
追い立てられてなかなか着地出来ない。いつものパターンだが、ヤンマの雌は
往々にして気の毒な目に遭っている。やっとのことで着地して産卵をはじめた
ので、そーっと近づいて一枚。。。しかし、落ち着かないらしくすぐに飛び立って
消えた。珍しい青い目の雌だった。



往く夏を惜しんで、ゆっくりと歩いてこれから不足するであろう自然の感触を
十分取り込んで帰ることとする。



小一時間前に縄張りを張っていたオオシオカラトンボが見るも無惨な姿に変わっていた。
虫の世界の無常である。