前回はヤブ蚊の襲来にくじけて撮影をあきらめてしまったハグロトンボだが、
今度は装備を万全にして再度挑戦することにした。
前回ぬかったのは虫除けスプレーを盗まれてしまったためだったので、近所の
スーパーで買い物ついでに新たに揃えておいたのだ。
今回稼働したのはFA100mmMacroF2.8である。
トンボ撮影に使っているものでは最も古いレンズの一つで、実は二代目だ。
初代は石神井公園でレンズ交換中に水没し、新宿のフォーラムに持ち込んだところ、
新品と交換・・・ではなくて、新品を割引で買うことになった。それが、この二代目である。
この二代目も入手からひと月も経たないうちに狭山湖で転んで泥がレンズに入ってしまったが、
そのまま使い続けた。
しかしこの100mmマクロは結構重くてレンズが太いので扱いづらく、ピントの山も少し出しづらくて
銀塩使用ではややつらいものがあり、綺麗なボケも出しづらいので、やがて同時期入手の200mmマク
ロばかり使うようになって今のスタイルへとつながったわけである。
そして引っ越しか何かに紛れて荷物の中にしまったまま所在がわからなくなってしまって
いたが、今年の春先、数年ぶりに135mmや旧型ストロボと一緒に荷物の中から発見した。
その時はレンズの外周が白濁しており使えない状態だったので、お世話になっているレンズ
工房さんにお願いして135mmと一緒に直して貰った。135mmはすぐに現役復帰し、夏場の
活躍が見込まれたが残念なことに先日盗まれてしまった。。。
直してからもほとんど出番のなかった100mmだが、重さと太さに目をつぶれば、135mmに
代わって・・いや、それ以上に夏場の活躍が見込まれそうだ。
ということで、今回、数年ぶりに持ち出したのだった。
やはり若干ピントの山の掴みづらい場面があるが、クランプによるヘリコイドトルク感調整や
フォーカスリミットの活用で、素早く正確なピント合わせが期待できそうだ。
事情で「フィールド」にはしばらく出られないかもしれないので、その分身近な相手に遊んで
貰ったが、枚数が増えてきて疲れてくるとピント合わせが雑になりやすいレンズではある。
まあ、他のレンズでも同じだが。。。
目的のハグロトンボは、明るいところでのショットは難しかったが、空バックの暗がりでやっと
落ち着いてくれたので、虫除けスプレーに守られながら、写すことが出来た。