今年は実に天気の悪い年である。
6月は梅雨らしく、7月は早々に梅雨明けと思ったら、
毎日雨や曇りの天気が続く。
昼間のフィールドにはなかなか出られないので、ここに来て
夜の探索モードにシフトしつつある。
とは言っても、1500も蛾を見てしまうと、そうそう新顔は出
てくるものではない。
この夜もどんよりとしたムシムシする感じにて、山の方はあまり
降っていないようであったので、久々に奥まで入っていこうと思
いつく。
自宅には、久々の遠出を祝ってか?自宅初飛来のリュウキュウ
キノカワガが。。。意外と小さいんだな・・・。
まずは道中、温泉のポイントを覗くと、結構飛んでいるようなのだ。
キイロツヅリガの美麗個体がいたので写す。
左下はこれはただ者ではないヨトウだ!と写したら、ただのヨトウガだった。
ヨトウガはヨトウの仲間でもひときわもっともらしい模様をしているので、
よくまどわされるのだ。
右下は、クビワゴキブリホソバ。どれも蛾にはまりだした頃のメンバーで
懐かしい感じがして、久々に写した。
いつもはスルーするリンゴツノやトビネオオも、今夜はとても懐かしく
感じられて、写すことにした。
ゴマフボクトウの求愛に、撮影機会の割と少ないヘリスジシャチホコ。
今夜はシャチホコも色々見つかるかも。。。
そんなこんなで今夜の目的地である神社に到着。
ここは相性悪いんだよな~。知人は結構成果を上げているんだが・・・。
以下、現地の蛾からいくつかピックアップ。
うーむ、やっぱしイマイチ。。。
しかし、しばらく探索は続く。
右上のナミシャクが気になるな~・・・Acasis属(ルリオビナミシャク)あたりっすかねえ。
まだまだもう少しがんばろう・・・
(一応、左下のコブガはオオマエモンで初顔かな・・・オオコブガに
ちょっと似ているが小さいコブガだ)
うーむ残念!やっぱり相性悪いかなー。
そんな中、これは一目で初物とわかった久々の収穫!標高に見合った蛾とでも言うべきか。。
このあと、飛ばせて黄色い後翅を確認。しかし写真には撮れず・・・。
勿論、初物ではないが、非常に愛くるしい?エゾシモフリ!
この夜は他でも何度か見かけたが、この個体が大きくて綺麗だった。
これはまだ精査していないが、雰囲気同定でモモイロキンウワバ。初顔。
で、結局、神社はこんなもん。
いつもの相性悪パターンでした。
他に、早出のシロシタバもいたが、写せず。
峠も行こうか?とちょっと思っていたが、神社で結構時間を食ったので、
そのまま帰途につくことにした。
でも、せっかくのシーズンなので、帰りに寄り道してみることにした。
ターゲットは、筆者を蛾飢道に導いたあの蛾である!
ショートカットして向かったつもりが道を間違えて結局大回りすることに
なってしまったが、せっかくなので、しばらく行かなかった上のポイント
も覗くと・・・
これは久しぶり!蛾にはまりだした5年前に見かけて以来だ。キササゲノメイガ。
もう一カ所、最近、チェックすることにしている所では・・・
そして、いつもの低山ポイントに着く。
かなり湿度が高くもやっているので、蛾の数も多いが、大体いつもの
メンツだ。
そんな中、見慣れぬ小さなAthetis(初顔)。
前翅中程に黒点・・・コウスイロヨトウだっけ?(うろ覚え)
これは初物ではないが、以前、峠でボロ個体に出会ったことのある大きなカバナミシャク。
家に帰って画像を開いたら、結構綺麗な蛾であることに改めて驚いた。
えー、これはまだ調べてないけど、初めて出会うマダラメイガで良いのかな?
・・・ウスアカスジマダラメイガでっす。
そんな感じで百蛾夜行の夜は、深々と更けていったのであった。
そろそろ帰らんとやばいねえ・・という丑三つ時を過ぎようとする頃に、
不意に大きな影が・・・
来た~~!
そうです。来ましたよ。しばらく会いに行ってなかったが、3年ぶりの再会街道であった。
というわけで、ほんの少しの初顔も得つつ、永遠の憧れシンジュさんにも
あえた久々の蛾行きであった。