Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

赤月

2012年10月30日 | トンボ


先日の夕刻撮影で少し楽しみを覚えたので、70-200ズームを久々に試したくなって
出かけた。



複合技(笑)を使っているが、全く何が言いたいのかわからないショットになっただけで
なく、見ていると酔ってしまうのは良くない。



ズームなら程よい画面配置を構成しやすいと思っていたが、展開してびっくり!
開放なのに何ともいびつな夕日が写ってしまった。これではダメだ。。。
夕日はすぐに沈み、暗くなってきたが、当然出てくると思っていた月が出てこない。
おかしいと思って何度もあたりを見回していると、突然地平線から巨大な赤月が上ってきた!



CTEだと夕日のように赤く写ってしまったので、月っぽくなるように色温度を下げて現像。
月とトンボの位置にこだわった結果、トンボの格好があまりよろしくなくなってしまった。残念!

Lost shotを撮り戻す

2012年10月26日 | トンボ


キトンボ連産ショットがシーズン終盤撮影だったためにマークせず救い損ねて、めぼしいショットを
殆ど失っていたことにだいぶ経ってから気づいた。是が非でも撮り直しておきたいところだが、
ここ二年程キトンボ連産をちゃんと撮る機会を持っていなかったので、果たして気力を高めて
写すことが出来るか?が鍵となった。
冒頭は2009年に写したもので、バックはともかく200マクロで画面いっぱいに捉えたショットだった。
昨夏のHDクラッシュで元ファイル消失、展示用にリサイズしたファイルしか残っていない状況だ。



今回も用事が入って出かけるのが遅くなり、連産撮影に間に合うか??微妙なところだったが、到着後
とりあえずいつもの定位置のキトンボを冷やかしに行くと、視野の隅に連産姿が見えたので直行!



いきなり撮り直しに成功(笑)。今回は青バックで陰影のコントラストもついた。



久しぶりにキトンボホバリングの撮影をした。実に順光に映えるトンボだ!今シーズンもこれでほぼ全日程終了()。
あとは消化試合をどれだけこなせるか?といったところだが、時間を取るのが難しくなってきた。

名残の夕日

2012年10月24日 | トンボ


野暮用の合間に少し時間が出来たが、天気が良さそうなので、夕日を見に行く。



今回は雲が多く、まともな夕日は拝めなかったが、夕焼けの移ろいをよりじっくり撮影できた。
月との競演は今回高低差がありすぎて、地面に這いつくばっての撮影になってしまった。



本当は、殆ど使ったことのないキットレンズの安ズームを稼働して試したいことがあったのだが、
見事に玄関に置き忘れたので、別の遊びにした。

夕日

2012年10月22日 | トンボ


前々から夕日と赤蜻蛉との競演は狙っていた。他に色気があったり、都合がつかなかったりで
何年も見送っていたが、夕方買い物が終わってもまだ日が沈みそうもないので、一か八か近所
に出かける。
しかし肝心のアカトンボが少ない!まさかもういないなんてことは無いよな?と思いつつ、必死
に目を凝らすとちょうど良いロケーションに一匹!早速機材をセットしてアングルを調整してい
ると、数メートル離れていたのに、いきなり飛び立ってどこかへ行ってしまった。。。
しかしあきらめずに探すと、今度は先ほどよりは条件が落ちるが一匹見つけた。
今度は逃がさないように慎重にセットを始めるが、足下のイバラが痛くて膝をつくのもままならない。。。



構える高さと角度で夕日との絡み方が変わってくるので面白いと言えば面白いが、思うような配置
にするのは思いのほか難しく、悪戦苦闘している間にどんどん夕日は沈んで行ってしまう。
帰り道、今シーズン揃えたものの使っていないスライダーを使えばやりやすいかと思いついたが、
今年はもうチャンスがあるか?わからない。



そうこうしている間に沈む間際の一番の夕陽は一番下層にだけ出ていた雲の間に隠れ、今回もギリギリで
逃げ切られてしまった。。。




まあ、初めて夕陽を大々的に絡めたショットが撮れて少しは満足したが、夕闇に隠れて行くトンボを
写そうとしてアングルを探すとまた面白いことに気づいた。



さらにこういうのも面白いと思ってチャレンジしたが、トンボの出し方が難しく、色々試行錯誤して
今回はこれが関の山だった。長時間露光では低感度でもピクセルノイズ?が出てくるので難しい。



ついでに月影ショットも頂いた。随分長い時間いたような気もしたが、まだ5時半を回ったくらいだった。
随分日が短くなったものだ。





ミヤマアカネデー

2012年10月20日 | トンボ


今年はミヤマアカネが少ないように感じる。
この赤とんぼは、田舎の景色に最も似合うと感じる。「柿の種」のパッケージに描かれたような
風景に一番登場してきそうなイメージだ。
前々からそんなイメージで写真を撮りたいと思っているのだが、どうもチャンスに恵まれない。
個人的にこの赤とんぼにはどことなく薄っぺらいイメージ(失礼)があって、軽く見ている面もあ
ったりして、特にフィーチャリングして写す機会を設けたことはなかったが、今回はちょいと野暮
用のついでにミヤマアカネ撮影タイムを設けた。



ナツアカネなどのように胴体がくっきりと赤い(深紅)というイメージはないが、翅も含めて体全体が
とにかく赤く、特に光に映える一番日本情緒を感じさせる存在でもある。
本当は夕日を絡めた撮影もしたかったのだが、他にも写したいものがあったので後ろ髪をひかれつつ移動。



今年も一発勝負だったが、付属器以外(笑)は写し取ることが出来た。

カトリヤン

2012年10月19日 | トンボ


珍しく午前中から体が空いたが、朝起きられず。。。



連産関係は到着時既に終了間際で撮影が追いつけず残念。
仕方なくQFで遊んだがいい加減になってしまった。



カトリもせっかく明るいロケーションでのチャンスがあったがダメで、今回はまったく成果が上がらなかった。
昨日やっと首折れストロボが修理から戻り、今回はその復帰戦でもあった。最初操作に手間取ったが(笑)、
日中シンクロ(一枚目)は機能的にとりあえず問題なし。ただ、カトリは複眼の色の反射率が高く、ストロボ
使用では色が飛んでしまうので、できれば自然光で写したいところだ。



ならば静止をじっくりと狙おうと思ったが、油断して三脚を稼働しなかったため失敗多し。。。
結果を十分確認せずQFに切り替えてお遊びになってしまい、せっかくのチャンスを十分に活かせなかった
のはもったいなかった。

コノシメトンボ

2012年10月14日 | トンボ


コノシメトンボはナツアカネ、ネキトンボと並ぶ真っ赤になるアカトンボ三巨頭の一角である。
ですから是非とも奇麗な真横のポートレートを決めたい!と昔から思っているわけだ。



あいにく途中から曇ってしまった。。。



アキアカネと花。十月桜は(例に漏れず?)面白い題材と思ったが、花の近くに止まってくれないので
これが精一杯。コスモスは晴天で若干バックライトもないと映えないかもしれず、曇天では色の飽和ばかり
が目立ってしまった。

ナツアカネ・マイコアカネ

2012年10月13日 | トンボ


ここ数年、真っ赤になった♂の撮影チャンスが少なくて成果があまり上がらないナツアカネ。
この時期、至る所で目にするのはアキアカネばかりで、アキアカネと並ぶアカトンボの代表格
ナツアカネは影が薄い。
しかし、文字通り真っ赤になる正真正銘のアカトンボは、ナツアカネである。
その赤色をビロードのような質感そのままに写真に収めたいものだが、姿は見かけても
なかなか良いシチュエーションでの撮影にありつけない。



冒頭は90mmマクロ、上の二枚は200マクロとQの標準レンズで撮影。
最近なぜかピントが合わなくなってきたので、今回はまじめに三脚を使って写したが、
それでもかなり外していた。眼の問題なのかもしれない。
Qの標準レンズはバックが良い感じにおさまり、まあまあ成功したと言える。



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今シーズンはなかなかじっくり写せなかったマイコアカネ。気温が下がったためか?やっとぼちぼち
姿を見せるようになった。このトンボはピントを外すことが多いので、今回は最上級の注意力を払って
写した(笑



左はフレクトゴンで何となくドリーミーな感じになった(撮りすぎてゲップが出た)。
どうにかこうにかピントのあった♂♀ピンショットは押さえることが出来た(振り出しに戻っただけ)

アカトンボのポートレート

2012年10月12日 | トンボ


シーズン終盤となると残る課題の一つに、より印象的なアカネのポートレート撮影がある。



わりとじっくり撮ったつもりだったが、おそろしくピントの会う確率が低くて参った(苦笑)



秋の恒例?「手乗り」。



フレクトゴン35mm(52mm相当)と、アカトンボ用として期待しているQの標準レンズ(43mm相当)
両方ともf2.8だが、バックのボケ方が全く違う。かたや35ミリ、もう一方は8.5ミリで、センサーサイズも違うから、
ある意味当然の結果ではある。一つわかることは、バックの状態によってどちらのレンズを選択するかが鍵ということ。


アキアカネ

2012年10月10日 | トンボ



シーズンも終盤となり、アカトンボの撮影機会が増えてきた。



アキアカネのなる木。メインターゲットはナツアカネだったのだが、数が少なくて
良い位置では写せなかった。



フレクトゴンで撮影。絞れないため、バックが遠景でないとミラーレンズのように非常に見辛いボケになる。
こういう被写体こそ、Qの標準レンズで狙えば良かった。



うっかり撮影にのめり込んでしまい、この後はとても公開できないショットのオンパレードだった。



種類を特定するとチャンスが少なくなってしまうし、ちゃんと写そうとするとそれなりに時間を要するので
、シーズン残りは被写体を限定しない方が良いのかもしれない。

青空と雲 台

2012年10月08日 | トンボ


去年はXXXballHeadに止まるトンボを激写したが、今年はライツを着けた三脚を持参したら
案の定止まってきたので、これまた激写(笑



ここ数年恒例となっているコノシメ詣で。朝起きられず午後からのこのこ出かけたが、日が陰る前に
いくらか被写体になってくれた。左はQ+01標準レンズ、右はおなじみ03fisheye。



ここのところどうも疲れ目が酷く、老眼が一層進行したように感じる。



面白い題材だったが、ISOにこだわりすぎて低速シャッターになってしまった。

アカネ探訪

2012年10月05日 | トンボ


今シーズンもいつの間にか終盤に突入してしまった!
暑さもまだ残る中、シーズンの〆としてアカトンボの画像を集めに出かける。



主な目的はマイコアカネである。
自宅近くでもたま~に見かけるのだが、いつも見られる訳ではなく、狙って行くと外すので(笑
とりあえずは副産物も期待しつつ確実と思われる場所へと出かけることにした。



汗をかきながら探しまわり、何とか見つけられたが、とにかく少ない!!
じっくり写すつもりが、二~三枚撮るとひょいと飛んで行ってしまうので、納得の行くカットは
またもや得られず。
マイコアカネを探して草むらを歩いていると、一頭だけシオカラ風のトンボが止まっていた。
アカトンボばかりでも何なので、とりあえず写しておくかとファインダーを覗いたが。。。



こりゃまたびっくりだ。台風にでも乗ってきたのか?昔もアカネ探訪中にサプライズを経験したことが
あるが、今回のは予想だにしていなかった。たまにこの手の夢を見るので、夢でなければよいのだが(笑い)。

近所のアキアカネ

2012年10月04日 | トンボ


ここのところ台風来襲が続いている。10月に入ってからもスカッと晴れない日が多い気がする。
慣れてしまった為なのか実は気づいていなかったのだが、今年は真夏日の連続記録が更新された
ようだ。つまり残暑が間断なく続いたということで、この時期のトンボはとっとと役割を果たして
姿を消しつつあるようだ。



ウスバキトンボもピークらしいピークを見ること無いまま、見かける数も少なくなってきた。

今シーズンも色々なレンズをフィールドで試してきたが、結局当たり前の結果というか、使うレンズと
使わないレンズがはっきりした感がある。
シーズン前に面白そうと思って揃えていたヘリアー75mmのような一般ポートレート向きのレンズは
トンボには殆ど使わなかった。やはり、解像感、否、解像力の面ではマクロレンズとはっきり差が出て
しまうのである。重さ、取り扱い辛さの面から400mm、100mmマクロ、14mmも殆ど出番なし。
シーズンはじめに独特の収差を楽しんだ70-200ズームも、結局重さがネックで夏以降は殆ど稼働なし。
(1キロ以下だったらメインレンズになっていたかもしれないが。。。)
マクロレンズ以外では、シーズン当初の予想に反して、Qの魚眼とフレクトゴン35mmの稼働が多かった。
魚眼は14mmの表現を超えるダイナミックな表現力が面白くて最近はサブ画像の定番。フレクトゴンは独特
のボケが面白かったが、絞りが使えないので、最近はその描写にも少し煮詰まりつつあり、今後は寄れる35
mmレンズとして扱い、開放絞りで背景をどう選ぶか?(どう使うか)を焦点に使って行くことになりそうだ。



アキアカネのそばに生えていたヒガンバナ。

今シーズンは今更ながら、マクロレンズの有用性を再認識した結果となったわけだ。
手持ち現役マクロには200と90があるが、シーズン中盤は明るさの面から90mmマクロを大々的に使った。
200マクロでのトンボ撮影は、ワーキングディスタンス、バックのボケの面からある意味お手軽にそれらしい
画像を得られるが、反面、焦点距離の短いレンズよりも寄らない分大味な描写となりがちである。
90マクロはボケや色味にも定評があり、当れば200マクロよりマクロらしい精緻な画像を得やすいし、一段早い
シャッタースピードを選択できるので、薄暗い環境での飛翔撮影など90マクロの選択を余儀なくされた場面も
多かった。

そんなこんなで90マクロが今後メインのレンズに取って替わるか?とも思われたが、最近になって、200マクロ
の映し出す重厚な絵の素晴らしさに改めて気づいた。わかりやすくいえばこれが値段の差なのかもしれないが。
200マクロは故あって二本持っている。一本は92年からずっと使っているボロボロのレンズで水没、落下経験済み。
運良く二度に渡って修理していただくことが出来、水没する前は引っかかりがあってロクに回せなかった『命綱』
であるヘリコイドの調子もすこぶる良いが、時々接点不良を起こしがちだ。
もう一本は近年用心の為に揃えた物で、程度は良いが、個体差なのか?どうも自分の眼と相性が良くないようで、
あまり歩留りがよろしくない。先日のオオルリボシは接点不良が気になり、最近揃えた方を持って行ったのだが、
(まあレンズのせいとは言い切れないが)調子がイマイチだった。



K-5は、10000カットを超えたあたりから、時々レリーズ時にミラーの閉まるような異音を発するようになり、ちょっと
気になっているが、実際の撮影には支障ないので、シーズン中はこのまま使って行くつもりだ。
今更ながらだが、最近になってISO(相当)の設定に少しこだわるようになった。
上の二枚は開放ISO100相当で写した物と、二段絞ってISO400相当で写した物である。
この場合は、シャッタースピードが1/125と200マクロにしてはシビアな場面だったので、二段絞ると感度も二段上げなければ
きつかったわけだ。バックを完全なボケでなく、適度に絞って何となくにおわせるように写し取りたいときに、意識的にISOを
上げてブレを防ぐのは有効な手段だろう。例えば学術的に全体を鮮明に表す必要がある場合以外、必ずしも映し出したトンボの体
全体にピントが合っている(ように見える)必要はないと自分は考えているので、絞る絞らないはバックのぼかし方に対しての
選択である。マクロレンズのように開放からよく解像するレンズでは、一段や二段絞ったところで、劇的に『ピントがよくなる』
わけではなく、ぶれないようにより早いシャッタースピードを選択すること、そして何よりピントをちゃんと合わせることの方が
大事というわけだ。



この二枚は同じ場面で絞り開放のままでISOを変えたものだ。左はISO100相当だが、1/60秒と200マクロではかなりシビアな
シャッタースピードだったので、ホールディングもいい加減だったのも相まって、(このサイズではわからないが)ごく僅かに
ブレが出て鮮明な画像が得られなかった。右はISO400相当で1/250秒で写せたので、鮮明な画像が得られた。
シーズン中はこういった設定の狭間で迷うことが多かった。
画面いっぱいにトンボを映し出すような場面ならば、多少ISOを上げてノイズが乗っても気にならないことが多いが、トンボの
今年の適正倍率(今年は大体この比率がバックにトンボがとけ込む自分なりの適正倍率)だと、割り当てられる画素の関係か
ら、高感度では映し出されるトンボに占める目立つノイズの比率が上がってしまうので、できるだけ低感度で写したいと思う訳だ。
自分が今年の適正倍率でトンボの飛翔を撮る場合、ISO100~200が常用で非常用に400といった感じだろうか。
元々フィルムのころから100円余計に払って200に増感現像していたから、ISO200が自分のデフォルトなのだが、最近ISO100
で写せる場面で試したところ、その予想を上回る奇麗さにびっくりしたのである。ISO100では現像時のエディットに起因する
破綻も驚く程少なく、増感耐性も結構あるのではないかと思われる節がある。(尤もできるだけ適正露出で写すようにはして
いるが)