Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
当ブログの写真、文章の無断使用禁止。
写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

2012年を振り返る (夏編1)

2013年01月29日 | トンボ


自分の場合、トンボ撮影を楽しさを中心に突き詰めて行くと、結局夏の撮影が一番面白いということを今更ながら
実感できたのが2012年だった。この傾向は二、三年前からあり、夏のトンボが姿を消すとシーズンが終わったかの
ような寂しさを覚えるのだ。
冒頭は、HDクラッシュで失ってしまったお気に入りのショットを取り戻す為に出かけた時のショットだ。



当然ながらQde魚眼を試した訳だが、もう一つ工夫が足らなかった。2009年にGX100で写した羽化の画像(上)の
インパクトには勝てなかった気がする。



上記のLostShotを取り戻す為に狙ったのは、同じく脱出途中直立姿勢のカットだが、左はちょうどこれから羽化
しようと上陸していたヤゴを見つけた時のカット。しかし、不用意に近づいたため警戒してしまい、うろうろ
歩き回ってなかなか羽化を始めず、右側の羽化不全を直立姿勢と勘違いして写しまくっている間に、羽化を完了
されてしまった。そんなわけでこのコマンドは2013年の新たな課題として残った。



フレクトゴンの描写を追求したショット。自分とは少なからず縁のあるオゼイトは是非フレクトゴン独特の色合いと
ボケ具合で表現したいと望んだが、草むらのオスカットはもう一歩狙いに届かない結果に終わり、距離とボケ具合
を知り尽くしておく必要があると痛感した。♀のカットはシダの葉と絡めたが、独特の写りが出てまあまあ納得の行く
カットになった。三枚目のコバネアオイトは、自分としては雰囲気系ショットとして春のダビド羽化に続いてかなり
うまく行ったと思う。四枚目は2012年に力を入れて写そうと思っていたモノサシトンボ。面白いチャンスを今ひとつ
活かしきれなかったが、まあまあ面白い感じには撮れた。何しろ猛暑の中での撮影で集中力を欠いたのもある。猛暑
だけは勘弁して欲しいものだ。



そして夏の楽しみと言えば、裏ヤンマのぶら下がり(影ヤンマ)の撮影である。
今年は新規入手の雲台とライブビュー等を駆使して、従来よりも慎重に時間をかけて写すことに楽しみを見いだした(笑)。
ただK-5のライブビュー画面は解像が不確かで拡大してピントの確認がやり辛い!ビューファインダーも稼働してピント
合わせを慎重に行ったが、集中力が途切れると失敗することが多々あった。2012年はtamron90mmを多く使ったが、
トンボの倍率の面での追い込みが難しく、135mmくらいのレンズが欲しいところだった。そう思って一度70-200も
稼働したが、重くて扱い辛いので懲りた(笑い)



夏と言えば金緑!2012年はタカネとハネビロエゾの撮影が面白くてこの二種の撮影枚数がやけに多かった(笑)。
両種とも従来に比べ落ち着いて撮影でき、♂の飛翔に関しては従来よりゆとりのあるショットが得られた。
ただハネビロエゾの産卵に関しては、まだ力が入ってしまってなかなかうまく写せなかった。今期はもう少し
落ち着いて写せると思うので、またチャレンジしたいところだ!

(夏編2に続く?)




2012年を振り返る (初夏編)

2013年01月24日 | トンボ


先日に引き続き2012年を振り返ってみたい(笑)。
今回は、初夏編。

2012年は、とにかく自分がこう撮りたいと望んだシャッターチャンスには全く恵まれない一年だった。
自分の日頃の行いの悪さを痛感した一年でもあった。
それでも好きなものはやめられない訳で、期待を裏切られても裏切られてもただでは転ばんぞ!と
意地になってフィールドに出た一年でもあった(爆笑)。



2012年の目玉にしようと思っていたフレクトゴン35mm、ヘリアー75mm、Q+魚眼のうち、
ヘリアーだけはあまり活躍する場がないまま終わってしまった(一応、フィールドでは度々稼働
したものの、あまり面白い絵が撮れなかった)。ハッチョウトンボは年に一度は写すことにして
いるが、2012年は雨でも晴れでもない半端な天気の日に90,75,35,Qと個人的注目機材で写した。
フレクトゴンで写した左側は随分ハッチョウトンボらしく(笑い)写っているが、これは別に
小ささを表現しようとした訳ではなく、普通の感覚で写したらこんな風に写っただけ。元々、自分
はへそ曲がりなので小さいものをどうやって小さく表現しようなんてことはあまり考えない。
Qで写した右は普通の広角風画像になってしまったが、Qの情報の豊富さが功を奏したショットにはなった。



2012年初夏は、ちょうどQ+魚眼の扱いに慣れてきた頃だったので、手当たり次第とにかく「Qde魚眼」を実践した。
従って、ハイ魚眼で寄って写しました!的な工夫の少ないショットのオンパレードになってしまった。
これらはその中では比較的面白く撮れたかな?というものだと思う。いかんせん、トンボは小さいのであまり
デフォルメは効かないから、こうした失敗を機により魚眼らしさを追求するという自分の好みとは真逆の方向に
進むことになってしまった(笑



2012年初夏は、フレクトゴンの面白さにちょうどはまっていた時期でもあり、フレクトゴンの神通力を素直に
信じていた頃だ。お陰でショットを量産してしまい、シーズン途中で飽きてしまうという事態に陥った訳だが、
その裏味でフレクトゴンの本当の魅力の片鱗も少しわかった気がする。
来シーズンはその辺を踏まえて引き続き愛用していきたいものだ。



2011年よりチャレンジしているオナガサナエの夜間羽化撮影。2012年は子供を連れてバーベキューでもやるかな
と思っていたが、ゲリラ豪雨が続いてそれどころではなくなり、本番に臨んだ日もものすごい濁流の中での撮影に
なってしまい、下手をすれば翌日に「男性濁流にのまれて云々。。。」という記事になりかねない状況だった。
今年は異常気象は少なくあって欲しいものだが。。。

(夏編につづく?)

2012年を振り返る (春編)

2013年01月17日 | トンボ


年を越してしまったが、昨年を振り返ってみたいと思う(笑)。
冒頭は、昨年より導入したPENTAX Qに専用魚眼レンズをつけて撮影したアオサナエだが、このシステムは
速写性に欠けることにはがっかりしたものの、ほぼ期待通りの描写をしてくれた。
このカットは昨年から必需品となったオリジナルカレンダーの1月の画像に採用した。



つい最近も爆弾低気圧で大雪が降った(自分もその影響を受け、当日帰宅に苦労した)が、昨年4月の爆弾低気圧
との因果関係を否定できないのがこのホソミイトトンボ。個人的には、地元では実に36年ぶりの出会いとなった。



春は大体ムカシトンボから始まるが、昨年も地元で羽化をどうにか確認。成熟個体が飛翔するポイントも一応掴んで
はいるが、チャンスが少な過ぎて、2011年に続きほぼワンチャンス状態だった。




2011年は、アポランター90mm(代表作)とDA35mmマクロ(代表作)が機材の目玉となったが、何と両方とも盗難に
遭ってしまった。
2012年は心機一転し、機材の目玉の一つとなったのが、フレクトゴン35mm。当ブログでは度々このレンズでの画像を
取り上げてきたが、実にオールディな写りをするのが面白くてだいぶはまってしまった。残念ながら、絞りの壊れた
ジャンクを掴まされたので、普通に絞った描写を見ることが出来ないが、ただでは転ばない自分なので、色々と細工して
楽しませてもらった。また、PENTAX独自のホワイトバランス CTE との相性も良く、ホワイトバランス設定込みの撮影
の楽しさも今まで以上に味わった。2013年の目玉は現在構想中だが、M42の扱いは煩わしいので多分新機軸で行く予定(笑)。



冒頭にもあるPENTAX Q+専用魚眼レンズも、2012年の目玉となったシステムだ。
羽化、静止個体の魚眼撮影は、そのうち飽きるだろうと思っていたが、思いのほか面白く、シーズンいっぱいこの撮影システムは
稼働した。2011年は、K-xまたはK-20DにDA14mmをつけた広角撮影がこの手の手法だったが、周辺流れが個人的に気になって
仕方がなく、最初は嫌いだった魚眼の描写もだんだんその面白みがわかってきたので、完全にこちらのシステムに取って代わり、
2012年中はDA14mmの出番は殆どなかった。

(初夏編につづく?)

2013年到来

2013年01月01日 | トンボ


あっという間に過ぎ去った2012年であった。
そして2013年。去年まではトンボ年が数年続いたが、今年は音楽と半々の年になりそうだ。
無論、このブログはトンボ中心で構成して行くので、今年もより良いトンボ写真を目指して精進したい!