自分の場合、トンボ撮影を楽しさを中心に突き詰めて行くと、結局夏の撮影が一番面白いということを今更ながら
実感できたのが2012年だった。この傾向は二、三年前からあり、夏のトンボが姿を消すとシーズンが終わったかの
ような寂しさを覚えるのだ。
冒頭は、HDクラッシュで失ってしまったお気に入りのショットを取り戻す為に出かけた時のショットだ。
当然ながらQde魚眼を試した訳だが、もう一つ工夫が足らなかった。2009年にGX100で写した羽化の画像(上)の
インパクトには勝てなかった気がする。
上記のLostShotを取り戻す為に狙ったのは、同じく脱出途中直立姿勢のカットだが、左はちょうどこれから羽化
しようと上陸していたヤゴを見つけた時のカット。しかし、不用意に近づいたため警戒してしまい、うろうろ
歩き回ってなかなか羽化を始めず、右側の羽化不全を直立姿勢と勘違いして写しまくっている間に、羽化を完了
されてしまった。そんなわけでこのコマンドは2013年の新たな課題として残った。
フレクトゴンの描写を追求したショット。自分とは少なからず縁のあるオゼイトは是非フレクトゴン独特の色合いと
ボケ具合で表現したいと望んだが、草むらのオスカットはもう一歩狙いに届かない結果に終わり、距離とボケ具合
を知り尽くしておく必要があると痛感した。♀のカットはシダの葉と絡めたが、独特の写りが出てまあまあ納得の行く
カットになった。三枚目のコバネアオイトは、自分としては雰囲気系ショットとして春のダビド羽化に続いてかなり
うまく行ったと思う。四枚目は2012年に力を入れて写そうと思っていたモノサシトンボ。面白いチャンスを今ひとつ
活かしきれなかったが、まあまあ面白い感じには撮れた。何しろ猛暑の中での撮影で集中力を欠いたのもある。猛暑
だけは勘弁して欲しいものだ。
そして夏の楽しみと言えば、裏ヤンマのぶら下がり(影ヤンマ)の撮影である。
今年は新規入手の雲台とライブビュー等を駆使して、従来よりも慎重に時間をかけて写すことに楽しみを見いだした(笑)。
ただK-5のライブビュー画面は解像が不確かで拡大してピントの確認がやり辛い!ビューファインダーも稼働してピント
合わせを慎重に行ったが、集中力が途切れると失敗することが多々あった。2012年はtamron90mmを多く使ったが、
トンボの倍率の面での追い込みが難しく、135mmくらいのレンズが欲しいところだった。そう思って一度70-200も
稼働したが、重くて扱い辛いので懲りた(笑い)
夏と言えば金緑!2012年はタカネとハネビロエゾの撮影が面白くてこの二種の撮影枚数がやけに多かった(笑)。
両種とも従来に比べ落ち着いて撮影でき、♂の飛翔に関しては従来よりゆとりのあるショットが得られた。
ただハネビロエゾの産卵に関しては、まだ力が入ってしまってなかなかうまく写せなかった。今期はもう少し
落ち着いて写せると思うので、またチャレンジしたいところだ!
(夏編2に続く?)