初夏も初夏。トンボには一番の時期である。
夏のおいしい時期に出られない分、濃いフィールドワークを行いたいものだ。
林縁ではゼフィルスも姿を現し、いよいよ賑やかな時期へと突入である。
初夏の常連、アオサもホンサも見かけないまま、季節はどんどん過ぎていってしまう。
どちらも出ているらしいから、見たかったら無精せずに気合いを入れて探せばいいのだが、
都合やら天気やら思うとおりに行かないのは、毎年のことだ。
堤を歩いていると、傍らの草むらに、見慣れた顔を見つける。
トンボにすれば、変な丸い物が目の前にぶら下がっている・・・という
感じだろうか?
野山の道ばたでこの時期で会う常連だが、カメラを向ければすぐに逃げてしまうので、
毎年残るカットは少ない。
その辺の小川にいるカワトンボ。
先日のニホンカワトンボとまず見分けはつかない。
系統(というか傾向?)からすれば、その辺のは、アサヒナになるのだろう。
そこいら中の小川のサンプルを取って調べてみたらどうなるのか?結果は?だ。
そもそもDNAは、同じ種でも生息地が違えば多少は変わるらしい。
種を分かつ塩基配列の違いのポイントはどこか?素人にはわかるはずもない。
でも、DNA検査で種の分化の順序までわかると言うから
へえー、な~るほどってなかんじだ。
幾ら考えてもわかりそうもないから、とりあえず正面向き合って度アップを撮って
お茶を濁した。
絵になる場面だが、感度を上げて戻すのを忘れていた。。。
青藍色の翅はそろそろお疲れの頃。
ナヨットサナエ♀。
そしていつの間にやら、夏のサナエも羽化をはじめている。
これはいかにも無念である。
相変わらずアオサ、ホンサには出会えない。日頃の行いが悪いんだろう。。。
異常気象という言葉はあまり使いたくないが、自分のデフォルト気象は、1974年と
1992年だ。それぞれトンボをはじめた年である。
今期はこやつの出がやや遅め。
林縁を往来するコヤマに紛れて、オオヤマも入ってきた。
水を一口飲むや、一気に休息に入る。
またとないシャッターチャンスだ!あなうれし。
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まばゆいばかりの初夏の草むらは、イトトンボの天下だ。
自分とはちょいと訳あり。
スリムなイトトンボだ。飛んでいるところはクロイトトンボのようにも見える。
彼の地での再会は果たしてあるのだろうか?
ローアングルで構えるのがいかにも難しい条件。ピントが♂♀に合わないので、
苦肉の策。でも、こんなアングルでは、またの取り直しを期待したいところだ。
さてさて、イトトンボばかりにもかまけていられない。
リミットありの短期決戦だ!(笑)
まあ、初めての割には良くできましたって感じだな。(写せるとは思ってなかったんだけど・・・笑)
またがんばろう。(またおいで)