夜中まで降りつつせいていた雨も夜の帳が降りる頃に上がりました。かなり冷え込んだ金子駅に人影はありませんでした。しばらくすると金子坂を登るDMH61Zのエンジン音が聞こえてきました。金子駅に停車したDD51重連貨物は静寂の中でエンジンのアイドリング音だけが鳴り響きます。しばらくすると対向の5271レがやって来ました。 90,04,02 金子 5290レ
最近は高崎―小川町間で運転されていたDD51り乗務員の訓練運転もほとんど運転されず鉄ちゃんの話題にも上がりませんでしたが、30年前の八高線は何処にでもある非電化のローカル線で逆の意味で鉄ちゃんから話題にもならず、以前からその魅力に獲りつかれていた私にとっては自宅から120分以内で撮影地に到着出来(圏央道が完成して現在ではこの所要時間は半分程度に縮小)て休みと言えば八高線沿線へ出撃していました。
晩年、桜が咲き出すと常に列車鉄ちゃんの姿があった明覚駅もこの頃は八高線好きの何人かがカメラを構えているだけでした。列車を待つ間のひとときにいろいろな方との談笑はかけがえのない時間でした。 90,04,06 明覚 5270レ モノクロ
その八高線で一番良い季節はやはり春で、それも桜が開花する時期は意図的に連休にして桜とDD51を絡めて撮影をしていました。前述の通り当時は八高線沿線に鉄ちゃんの姿はほとんどなく、この桜の時期のみ鉄ちゃんの姿があり身も知らずでその後、仲良くなった鉄ちゃんとの出逢いの場でもありました。
この頃が晩年の八高線の一番良かった時代なのかもしれません。その後貨物列車が全面廃止されてからはDC列車削減の影響もあり交換設備が撤去され越生・竹沢・丹荘各駅は棒線化され交換が出来なくなり寂しくなってしまっています。
八高線の春は桜だけではなく梅からはじまり桜や菜の花と続き、梅雨の前まで続き撮影には事欠きませんでした。この5264レは中央線の石和と竜王行の列車でした。たまに元善光寺行のホキも連結すると最大13両編成になりましたがこの日はたぶん石和の財源だけで短編成になったと推測されます。 90,04,02 小川町 モノクロ 5294レ
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