ＤＴ２００Ａの庫　(goo-blg)

陸羽東線に重装備Ｄ５１４９８号機を追う！

2010年12月15日 08時34分00秒

　天候が悪いだけに気温が上がりません。１～３℃の気温で何処も爆煙でした。晴れても気温が上がりスカが良いのか、曇って気温が上がらず爆煙が良いのか悩みます。　　１０，１２，１３　中山平－堺田　試９７２１レ　　Ｃａｎｏｎ　ＥＯＳ７Ｄ

　１２月１３日～１４日は陸羽東線のＤ５１４９８号機の試運転を撮影してきました。この試運転は１２月１日～１９日に運転される”ＳＬゆけむり号”に伴う試運転で、陸羽東線の蒸機運転としては恒例の１日片道運転で施行されました。今年はＤ５１４９８号機が後藤工場デフ・集煙装置を装備した（俗称＝重装備）で運転されるために、降雪時期と言う事もあって気にかかっていました。
　さらに陸羽東線のＤ５１運転と言えば一昨年前の秋に発生したボイラー空焚事故を思い起こさない訳にはいきません。そのため、Ｄ５１は当分の間は東北への遠征はないのではないかと言う噂さえのぼっていただけに、陸羽東線のＤ５１４９８号機の運転は特別な意味を持った運転でもあります。

　１４日は上り列車のために分水嶺の堺田駅から東では撮影地がほとんどありません。この鳴子御殿湯駅発車は唯一煙が期待できる場所で多くの同好者がいらっしゃいました。　　１０，１２，１４　鳴子御殿湯　試９７２２レ　　Ｃａｎｏｎ　ＥＯＳ７Ｄ

　現地には１２日の夜に入りました。計画段階では当日の朝、東北新幹線で古川からレンタカー案や、東京深夜発の現地早朝着の案などがありましたが、古川駅周辺はビジネスホテルの乱立で安値安定しているので、他よりリーズナブルに宿泊出来る事から、車で前日現地入りでホテル泊ということになりました。
　１２日は一交勤務の非番でしたので、勤務終了と共にそそくさと帰宅し、用意しておいた荷物を車に乗せ、とりあえず出撃しました。
　今回の撮影には蒙Ａさんと３ｄｅｎさんが同乗していたくことになっております。とりあえずは待合せの東川口駅へ向かいました。東川口駅周辺には１時間前に到着し、極度の眠気で駅の近くのショッピングセンターの駐車場で仮眠をしたのですが、通称”アケ番”なので、チョッと寝るつもりが待合せ時間ギリギリので途中、気が付かないほど深い眠りに入っていました。
　１５時の定刻に東川口を出発し浦和インターより東北道を北上し、私は疲れでダウン気味てしたので二人に運転していただき、１９時に古川に到着。ホテルの小さな大浴場（大浴場とうたわれながら湯船は二人しか入れませんでした…笑）で汗を流し、街の居酒屋へ出撃しました。

　天気が悪いのでこんな写真を撮ってみました。晴れていると逆光となるアングルですので、これでヨシ！と言ったところでしょうか？　　１０，１２，１４　東長沢　試９７２２レ　　Ｃａｎｏｎ　ＥＯＳ７Ｄ

　結果からお知らせすると１３日と１４日に曇り空で１３日の夕方から１４日の午前中は本降りの雨（一部雪）となりました。そのため、晴至上主義の私にとっては写欲の湧く状態にはならず、のんびりと撮影する状況でした。
　その中で１４日にはちょっとしたトラブルに遭遇しました。それは東長沢で撮影後、最上駅で蒸機を追い抜いたので赤倉温泉－堺田間の大築堤を望む田圃に列車通過数分前に到着し、カメラをセットしていると列車通過数秒前に地主の方が現れて、怒鳴っているのです。最初は私有地に入った事に対してのお怒りかと、こちらも頭を下げていたのですが、どうもそのようではありません。地主の方は撮影に支障となる樹木を切り倒した事に激怒されている様子でした。私は伐採などには加担していなかったものの、結果的にその伐採の恩恵を受けて撮影したために共同責任があると思い、頭を下げてお詫びしました。
　地元の方によると蒸機運転のたびにトラブルが発生していることので、今回は田圃の風除けのために１０年前に植樹した幹を根っこ近くから伐採してしまって非常に悪質であるし、非常識だと嘆かれておられました。ただこの地主の方は本当は優しい方の様子で、激怒している反面、「遠くから楽しみにここに来てもらって良い写真を撮ってもらう事はやぶさかではないので、ここで撮影する事は黙認するが、自分の仕事に影響する伐採などの行為は絶対に許せない。そして、これから冬を迎えるのにどうしてくれるのだ。」ともおっしゃっていました。
　本当に地主の方のおっしゃる通りだと思います。我々も撮影に支障のある雑草は草刈カマで刈ることはあっても、樹木の幹を根っこから伐採する事は絶対にありません。当事者ではないものの私も自分の日頃の行動に置き換えて猛省いたしました。マスコミでも”暴走鉄ちゃん”等と言うニュース報道されています。今後も自制と自戒を持った行動でくれぐれも地主の方とトラブルにならないように、願うばかりです。