庭に父が植えた柿がある。今年もたくさんの実が成った。当人がみたら喜ぶだろう。
しかし実は未だ木に成ったままだ…
採らないの?と母に聞くと、鳥に食べさせるから構わないという。
最近、メジロらしき鳥がやってきてるらしく、眺めるのが楽しみだという。
父も、輪切りにしたみかんを木にぶら下げてエサにして与えていた。鳥がよく庭に遊びにきてて、眺めるのを楽しみにしていたという。まぁ、カラスは来ないもののヒヨ鳥がきて小鳥達を蹴散らすこともあるらしい。
しかし心無い近所の人は、同じように真似しつつトリモチをつけて捕獲してたとのこと。
野鳥がかわいそうだし、来年もきて欲しいので止めるようにと願い出、自分のところもエサをあげる行為は止めてしまった。なんとまぁ…
そして木を植えた人はいなくなったが、みかんや柿の木は今も変わらず花が咲き、実が成っている。そして今年も鳥が来ている。
実も必要なければ、むやみに採るではなく還元してあげるのも手段だと思うし、遺志は尊重したいと思う。
冬を越え春を迎えた時、また遊びにきてくれよな。