ショッキングなニュースです。
22日午前、東京・新宿区の高層マンションの脇の路上で歌手の藤圭子さんが倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認されました。警視庁は、マンションの部屋から飛び降り自殺したとみて調べています。22日午前7時ごろ、東京・新宿区西新宿にある28階建てのマンションの脇の道路上で、女性が倒れているのを通行人の男性が見つけました。関係者によりますと、死亡したのは歌手の藤圭子さん(62)で、13階に住む30代の知人の男性の部屋から転落したということで、ベランダには履いていたとみられるスリッパの片方が落ちていました。室内に遺書はなかったということですが、警視庁は現場の状況から飛び降り自殺したとみて詳しい状況を調べています。独特の歌声で次々とヒット曲を出した歌手の藤圭子さんは、岩手県で生まれ北海道旭川市で育ち、昭和44年に「新宿の女」でデビューしました。情念のこもった歌声で、「女のブルース」や「圭子の夢は夜ひらく」などヒット曲を連発して人気を集め、NHK紅白歌合戦には5回出場していました。しかし、昭和54年に突然引退を発表し、アメリカに渡りました。最近では、歌手の
宇多田ヒカルさんの母親としても知られ、一緒に曲を発表するなどしていました。前川清さん「言葉になりません」歌手の藤圭子さんが亡くなったことを受け、藤さんの元夫で歌手の前川清さんは、「突然のことで、言葉になりません」というコメントを出しました。【NHKニュース】
あらゆる生あるものの目ざすところは死である…。
フロイトは、人間の心の底には、生きようとする生の本能(エロス)と無生物に帰ろうとする死の本能(タナトス)が備わっていると考えました。生の本能についてはよく知られていて理解しやすいが、死の本能もあわせ持っているという考えは、フロイトらしいです。死は他人ごとではなく自分ごとであります。
謹んで藤圭子さんに死を悼みます。合掌!
「圭子の夢は夜ひらく」
石坂まさを作詞・曽根幸明作曲
赤く咲くのは けしの花
白く咲くのは 百合の花
どう咲きゃいいのさ この私
夢は夜ひらく
十五 十六 十七と
私の人生 暗かった
過去はどんなに 暗くとも
夢は夜ひらく
昨日マー坊 今日トミー
明日はジョージか ケン坊か
恋ははかなく 過ぎて行き
夢は夜ひらく
夜咲くネオンは 嘘(うそ)の花夜飛ぶ蝶々も 嘘の花
嘘を肴(さかな)に 酒をくみゃ
夢は夜ひらく
前を見るよな 柄じゃない
うしろ向くよな 柄じゃない
よそ見してたら 泣きを見た
夢は夜ひらく
一から十まで 馬鹿でした
馬鹿にゃ未練は ないけれど
忘れられない 奴ばかり
夢は夜ひらく
夢は夜ひらく