おとぎ話ってことで 今朝寝てて考えましたとさ 文字だけです
昔々、お爺さんが、畑仕事をしていましたとさ。
菜の間の草取りをしていたら、青虫を見つけました。
普段ならそのまま潰して退治をするのですが
手に力を込めたところ、今日は、お婆さんの命日だったことを思い出しました。
ばあさんの命日だから、潰さずにおいておいてやろう。道に投げるから、あとは、生きていけるか、干上がってしまうかは青虫の運しだいじゃ
と、道にポイっと放り出しました。
1日の畑仕事を終え、さみしい夕食と、それでも新鮮野菜がいっぱい、と、少しの酒を呑んでいると、戸を叩く人が
はいはい、戸なんて鍵もかけておらんし、盗まれるものもないので遠慮なく入ってきなされ!
入って来たのは、美しい美男美女でした。美女が言うには、
お爺さん、昼間助けていただいた青虫です。今日は祝言の日で、こうして無事夫と一緒になることができました。つきましては少しだけですが、掃除なりと思って訪ねてきました。
お爺さんは、内心、助けたつもりも無いし、掃除なんて不要だわと、散らかり放題の1LDKで思いました。
はいはい、それはおめでとうございます。わたしゃ寝るんで、適当にやってくだされ!
翌日、あれは夢だったのかとうとうとした中で起きて見たら、部屋は綺麗に片付いており、清掃され綺麗になっておりました。さらには、美味しい香りのする暖かい朝食が並んでいました。
あれ、酔っての夢じゃなかったのかのう、と、朝食を食べ、部屋は10日も経つとまた散らかり放題になりました。
翌年の春!
夫婦のかつての青虫は、それから卵を沢山産んで、畑じゅう子供の青虫だらけになりましたとさ
おしまい!
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