昨日のブログに1月の寺子屋江川塾を今年最後と書いてしまいました。正しくは今年最初の寺子屋江川塾です。お詫びして訂正いたします。
お陰様で寺子屋江川塾も今年で3年目に入ります。毎月1回のテーマである歴史上の人物を調べていくうちに登場人物が重なったりすることがよくあります。
例えば、今回のテーマの田中正造は幕末から明治・大正を生きた人物ですが、足尾鉱毒事件の被害民の救済に奔走したことで知られています。この足尾鉱山主は古河市兵衛で、昨年12月にテーマとして取り上げた渋沢栄一と関係が深くお互いの事業で窮地に陥った時助けた人物でもあります。また足尾鉱山の古河市兵衛のところへ番頭格の副社長にいたのが、以前に東北諸藩の明治維新で取り上げた後に総理大臣にもなる原敬です。また古河市兵衛のところには陸奥宗光の子が養子に入っています。田中正造の理解者としては鉱毒被害に対して鉱山停止を訴えていた勝海舟がいます。
寺子屋江川塾で回を重ねるごとに様々な人物が重層的に関係して歴史の深まりを感じる今日この頃です。このような機会を頂いたことに深く感謝しております。