今日は渋沢栄一「論語と算盤」のオンライン読書会に参加しました。人格と修養の項目で二宮尊徳と西郷隆盛の考え方と対応や人の心がけや元気の源など渋沢栄一の言葉を味わいながら6名の参加者と共有しました。読書会は同じ箇所をを読みながらも参加者それぞれの感じ方を聞きあうことにより新たな気づきが生まれてきます。正に対話することにより理解が深まるのです。
今BS時代劇で「小吉の女房」というのをやっています。小吉というのは勝海舟の親父の勝小吉その女房はお信です。喧嘩早く世話好きの勝小吉に最も理解を示すのがお信、それに息子の勝麟太郎(勝海舟)と娘のお順。貧乏暮らしですが、とっても心温まる家族です。勝麟太郎は後に幕府の軍艦奉行など幕末明治に活躍する勝海舟とは想像がつきません、また妹のお順も佐久間象山に嫁いだりととても変わった家族です。勝海舟は「人は力ではなく心で動かすもの」といってその一生涯を実践していきますが、その源はこの家族にあるのでしょう。
江戸後期、幕末から歴史書を読み継ぎ大正まできました。私は歴史上の人物の生涯から時代背景をみるようにしているのですが、幕末の人物が多くなかなか先へ進みませんでした。ところが時代を進めてみますといろいろつながってくるものです。たとえば新渡戸稲造は幕末に盛岡藩の武士の家に生まれるのですが同郷に原敬がおります。盛岡藩は戊辰戦争では奥羽列藩同盟に入り明治新政府軍とは敵になり賊軍となります。旧幕府方について明治に入り苦労した人物はたくさんおります。会津藩の秋月悌次郎、米沢藩の宮島誠二郎等ーしかし明治に入りその史跡を残し後輩につながっていくのです。関東大震災の復興に尽力した後藤新平も岩手の水沢藩出身ですね。幕末から明治・大正・昭和とつながっているのですね。今コロナの時代を迎えて、この困難を歴史の中から学び、このコロナを乗り越えて歴史が創り出されていくのです。
勝海舟は「すべて敵がいい」と言います。幕臣の頃も周りはみんな敵と言っていいでしょう。明治に入っても頼まれて明治政府の役人になると旧幕臣のくせにと批判されるーどこへ行ってもみんな敵のようです。しかし、勝海舟の面白いところは敵であるはずの人から好かれるということ。幕臣時代、長州征伐で形勢不利になった幕府が長州へ停戦の使者に勝海舟をおくります。敵である長州の使者は勝海舟を先生のように慕っているーそして和解が成立しますが、今度は幕府にそれを報告するとーおかしい敵に通じていると左遷されるーこれが勝海舟なのです。この勝海舟の行動を見るとき、現代のような不透明な困難でも乗り切ることはできるでしょう。
HPVワクチン東京訴訟支援ネットワークでは全国の支援組織と共催で地方自治体議員さん向けの勉強会を4月16日に行い122名の参加者がありました。前回参加できなかった各地の地方自治体議員さんからも問い合わせがあり今次回の勉強会の準備を進めているところです。次回の勉強会は4月27日(火)18時30分からです。被害者本人の生の声やHPVワクチン問題について説明します。