不正会計処理問題に揺れた東芝が旧経営陣に対し損害賠償請求訴訟を提訴する方針を固めた。
一部の株主が株主代表訴訟の準備をしていたところだったからもし現経営陣が何もアクションをとらなければ騒動はもっと大きくなっていたことだろう。
現経営陣の多くにとって旧経営陣はかっての上司だったろうからさぞ辛かろうがことここに至ってはやむを得ない。
泣いて馬謖を切る心境か(もっとも馬謖の場合は上司ではなく有能な部下なのだが)。
しかし一口に損害賠償訴訟とはいえ対象者の特定や賠償金額の設定などは難しそうだ。
第三者委員会の報告書がベースになるといっても経営責任が具体的な金額として算定されているわけではなかろう。
多くのステークホルダーが納得する賠償請求内容を後継経営陣は急いで固めなければならない。
これも宿命だ。