春風亭正太郎…『牛ほめ』
柳家小権太…『棒鱈』
入船亭遊一…『転宅』
《お仲入り》
入船亭遊一…『手紙無筆』
柳家小権太…『幾代餅』
カラスかぁ~で夜が明けて、3日3晩の日暮里通い。
「入船さん、こんにちは 柳家さん、こんばんは」
と銘打たれた勉強会。この伝で行くと今朝の早朝寄席は
「柳家さん、おはよう 春風亭さん、おはよう」
になるのでしょうか?
遊一さんのブログから席を予約して、もうすっかり慣れた日暮里に向かいました。
開口一番は正朝師匠のお弟子さんの正太郎さん。
入門して今日でちょうど1年だそうですが、とても1年とは思えない高座。
まだあどけない顔立ちながら、見事な内容。
正朝師匠の教えが良いのでしょうが、この時期でこれだけの噺ができるのですから、順調に行ったら末恐ろしい噺家さんになるのではないでしょうか?
今後が大いに楽しみな正太郎さんです
プログラムから順番が入れ替わって、小権太さんの「棒鱈」
ネタ下ろしだそうで緊張の面持ちですが、先日まで入院していた病院の話をマクラに持ってきて沸かせました。
小権太さんは「試し酒」でもそうでしたが、田舎者を演じさせたら天下一品ですね。
隣の部屋の田舎侍の喋り方や歌は涙が出るほど笑いました。
が、ハプニング発生
鮪の刺身は「赤ベラベラの醤油漬」で出たのですが、蛸の三杯酢が出てきません
3回挑戦しましたがダメでした。
それでもその部分を笑いに転じ、事なきを得ましたが、高座を下りる時に笑顔はありませんでした。
でも、昨日の一之輔さんもそうですが、最初からスムーズに行くとは限りません。
その時の機転の利かせ方が腕の見せ所です。
そういう意味では何も悲観する内容ではありませんでした。
遊一さんはおかみさんとか女性の仕草がたまらないですね。
その分、男性の描き方に弱さが見えてしまうのですが…。
細かい事を言えば、この噺でも間抜けな泥棒が上がり込んで茶碗で酒を飲む場面。
もっと茶碗を持つ手を大きく見せるとか、茶碗に口を持って行って飲むとリアルだったと思います。
とは言うものの、私はこの「転宅」や「紙入れ」など、間抜けな男の噺が大好きなんで、次の日に何も知らずに来た男が真実を知る様は本当に上手く描けてました。
休憩を挟んで遊一さんの2席目。
噺の内容は遊一さんも言ってた通り「他愛もない」もので、ここはマクラでの『落語界の無筆』の話が可笑しかったです。
トリは小権太さんの『幾代餅』
高座に上がるなり、「赤ベラベラの醤油漬と“イボイボ坊主のそっぽ漬”でした」
「紺屋高尾」は何度か聞いたことがありますが「幾代餅」は初めてです。
内容はほとんど一緒。
“紺屋・餅屋”
“高尾・幾代”
“久蔵・清蔵”
“3年・1年”
“竹之内蘭石・薮井竹庵”
が違うところでしょうか?
小権太さんはこの難しい噺を足を痺れさせ、大汗をかきながらの熱演でした。
機会があったら、遊一さんの「おかみさん」、小権太さんの「権助」で、『権助魚』を芝居仕立てで聴いてみたいと思いました。
帰りは日暮里から言問通りをブラブラ歩き、合羽橋から菊屋橋を経由し昭和通りから都営大江戸線『上野御徒町』へ。
改札を入ると数多の都々逸が飾られていました。
そこで私も一句!
新真打の門出を祝う 公園山下春爛漫
(「ん廻し」なら田楽5本!)
お粗末さまでした
《お知らせ》
年度末の仕事そっちのけで寄席通いをしたため、新年度一週間は仕事漬けになります。
おそらく金曜までは何処にも行けません・・・と、思います
柳家小権太…『棒鱈』
入船亭遊一…『転宅』
《お仲入り》
入船亭遊一…『手紙無筆』
柳家小権太…『幾代餅』
カラスかぁ~で夜が明けて、3日3晩の日暮里通い。
「入船さん、こんにちは 柳家さん、こんばんは」
と銘打たれた勉強会。この伝で行くと今朝の早朝寄席は
「柳家さん、おはよう 春風亭さん、おはよう」
になるのでしょうか?
遊一さんのブログから席を予約して、もうすっかり慣れた日暮里に向かいました。
開口一番は正朝師匠のお弟子さんの正太郎さん。
入門して今日でちょうど1年だそうですが、とても1年とは思えない高座。
まだあどけない顔立ちながら、見事な内容。
正朝師匠の教えが良いのでしょうが、この時期でこれだけの噺ができるのですから、順調に行ったら末恐ろしい噺家さんになるのではないでしょうか?
今後が大いに楽しみな正太郎さんです
プログラムから順番が入れ替わって、小権太さんの「棒鱈」
ネタ下ろしだそうで緊張の面持ちですが、先日まで入院していた病院の話をマクラに持ってきて沸かせました。
小権太さんは「試し酒」でもそうでしたが、田舎者を演じさせたら天下一品ですね。
隣の部屋の田舎侍の喋り方や歌は涙が出るほど笑いました。
が、ハプニング発生
鮪の刺身は「赤ベラベラの醤油漬」で出たのですが、蛸の三杯酢が出てきません
3回挑戦しましたがダメでした。
それでもその部分を笑いに転じ、事なきを得ましたが、高座を下りる時に笑顔はありませんでした。
でも、昨日の一之輔さんもそうですが、最初からスムーズに行くとは限りません。
その時の機転の利かせ方が腕の見せ所です。
そういう意味では何も悲観する内容ではありませんでした。
遊一さんはおかみさんとか女性の仕草がたまらないですね。
その分、男性の描き方に弱さが見えてしまうのですが…。
細かい事を言えば、この噺でも間抜けな泥棒が上がり込んで茶碗で酒を飲む場面。
もっと茶碗を持つ手を大きく見せるとか、茶碗に口を持って行って飲むとリアルだったと思います。
とは言うものの、私はこの「転宅」や「紙入れ」など、間抜けな男の噺が大好きなんで、次の日に何も知らずに来た男が真実を知る様は本当に上手く描けてました。
休憩を挟んで遊一さんの2席目。
噺の内容は遊一さんも言ってた通り「他愛もない」もので、ここはマクラでの『落語界の無筆』の話が可笑しかったです。
トリは小権太さんの『幾代餅』
高座に上がるなり、「赤ベラベラの醤油漬と“イボイボ坊主のそっぽ漬”でした」
「紺屋高尾」は何度か聞いたことがありますが「幾代餅」は初めてです。
内容はほとんど一緒。
“紺屋・餅屋”
“高尾・幾代”
“久蔵・清蔵”
“3年・1年”
“竹之内蘭石・薮井竹庵”
が違うところでしょうか?
小権太さんはこの難しい噺を足を痺れさせ、大汗をかきながらの熱演でした。
機会があったら、遊一さんの「おかみさん」、小権太さんの「権助」で、『権助魚』を芝居仕立てで聴いてみたいと思いました。
帰りは日暮里から言問通りをブラブラ歩き、合羽橋から菊屋橋を経由し昭和通りから都営大江戸線『上野御徒町』へ。
改札を入ると数多の都々逸が飾られていました。
そこで私も一句!
新真打の門出を祝う 公園山下春爛漫
(「ん廻し」なら田楽5本!)
お粗末さまでした
《お知らせ》
年度末の仕事そっちのけで寄席通いをしたため、新年度一週間は仕事漬けになります。
おそらく金曜までは何処にも行けません・・・と、思います