三遊亭遊喜…『幇間腹』
新山真理
…「漫談」(座り)
三遊亭遊馬…『反対俥』
三遊亭春馬…『猫の皿』
宮田章司…「納豆~苗~竿竹・餃子~刺身~万金丹・反魂丹~七草~葉唐辛子~ちょいちょい買いナ~※七色唐辛子~物産飴」
三遊亭笑遊…『代り目』
三笑亭茶楽…『子は鎹』
《お仲入り》
スティファニー…「マジックジェミー」
三笑亭夢太朗…『猿後家』
桂歌春…『鍋草履』
やなぎ南玉…「曲独楽」
(鏡味正二郎休演)
三遊亭圓丸…『紙入れ』
今日からまた新しい芝居。
新宿末広亭に神田きらりさん、池袋演芸場に新山真理さんが出演とあって、またまた体が2つ欲しいと悩みましたが、諸事情により真理さんの高座を見られるのは今日だけなので池袋に向かいました。
3時過ぎから降り始めた雨は時間を追う毎に強くなり、池袋演芸場前では雑誌を傘代わりにした笑遊師匠が楽屋入り。
前座の昔昔亭A太郎さんには間に合わず、中に入ると遊喜さん。
客席は10名ほどで平日の夕方とは言え寂しい入り。
遊喜さん、相変わらず自分の名前を出すマクラ。これさえなければ良いと思うのですが、昔は幇間をやっていたのではと思いたくなるほどピッタリの一八でした。
雷太さんが座布団を片付けず高座返しすると“♪まりと殿様♪”
今日の真理さん、赤い着物に黄緑色の帯留、帯の上には同色のリボンがとってもキュートです
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「芸歴25年、3歳から…」のネタに2列目のオジサンが体勢を起こして、
『うっそーーーーーー!!』
あまりの驚きっぷりにこちらまで大笑いしてしまいました
池袋は時間がたっぷりあるのでお馴染みの「楽屋介護」の話も、寒い客席を十分に暖めてくれるほどウケてました
遊馬さん。相変わらずデカイ声で明るい高座。
それでいて最初の車屋は、声優の滝口順平さんのような声で弱々しさを醸し出します。
春馬師匠は珍しい噺。寄席で聴くのは初めてです。
人間の心の奥底を垣間見るような内容でした。
章司師匠は少ない客からのリクエストがないため、ご自分で次々とネタを出します。
最後の方で私と目が合い「何かありませんか?」と聞かれたので、初めて『七色唐辛子』をリクエストしました。
「しちみ」ではなく『なないろ』、「とうがらし」ではなく『とんがらし』
縁日の「やげんの唐辛子屋」では決して聞けない売り声を堪能しました
笑遊師匠の登場時には客席がナント5人!しかも下手側に集まってしまい師匠もやりにくそうです。
楽屋から大きな笑い声が聞こえ、『楽屋の方が賑やかじゃねぇか』
途中で20歳くらいの女性が戻ってきて師匠も上機嫌
代り目の車屋が「『反対俥』じゃありませんよ」とアドリブも入ります。
ところがその女性が椅子に付いているテーブルを「バタン!」と倒してしまい、師匠のペースが乱れます。家に帰った亭主が『そういうのは俺が寝てからやってくれよぉ』
結局ペースが乱れたまま、おでんを買わずに高座を下りました。
対照的に茶楽師匠はマイペースで淡々と噺を進めます。
途中、酔客2人を含む5人が客席を横切って入場するもお構いなし。
連日の噺でしたが楽しく聴かせていただきました。
「スティファニーは誰かな?」と思っていたらジェミーさんが華々しく登場。
「ロング・ミドル・ショートロープ」
「ニュースペーパー」
「袋と卵」
「紙とマジックとトランプ」
自ら自己紹介とスティファニーの紹介。
めくりは「スティファニー」なのに、違う名前のマジシャンが自己紹介すると客席が戸惑ったり失笑が起こることがありますが、ジェミーさんはしっかり心得ているようです。
トークの途中でトイレから戻ってきた酔客に、カタコトの日本語で
『オシカッタネー、イマ、象ヲケシタヨ』
チャチャを入れる酔客のあしらい方が抜群で、流石の貫禄を見せてくれました。
「女性の舞台は華やかでいいですねぇ」と夢太朗師匠が嬉しそうに登場。
こちらも寄席では珍しい噺で、じっくり聴きながら楽しませていただきました。
歌春師匠はいつものマクラがドッカンドッカン大ウケ。
このような状況を心得ているようで、10人ほどの客席を見渡して、
『補助席を出しすぎですねぇ』
代演の南玉先生。いつものように真剣な眼差しで妙技を進めます。
が、私の後ろの酔客が、あろうことか途中で高座前を横切ってトイレへ。
これに心乱されたわけではないでしょうが、釣竿に乗せた宇宙遊泳が客席に落ちてしまいました。
南玉先生は、『珍しく不時着してしまいました』と平謝りでしたが、私はこの酔客に怒りが沸いて来ました。
主任の圓丸師匠。艶っぽいマクラがお似合いの師匠です。
この噺のおかみさんって歳はいくつくらいなのでしょうか?
私は30後半から40くらいだと思っているのですが、そうなると圓丸師匠くらいの年齢がピッタリです。
脂の乗り切った旦那、別の面倒も見るおかみさん、小心の新吉。
この3人の描き方が実に鮮やかでした。
※この4月から、木・金は仕事が遅番になり、寄席に行けません。
次回の更新は土曜日です
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新山真理
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三遊亭遊馬…『反対俥』
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三遊亭春馬…『猫の皿』
宮田章司…「納豆~苗~竿竹・餃子~刺身~万金丹・反魂丹~七草~葉唐辛子~ちょいちょい買いナ~※七色唐辛子~物産飴」
三遊亭笑遊…『代り目』
三笑亭茶楽…『子は鎹』
《お仲入り》
スティファニー…「マジックジェミー」
三笑亭夢太朗…『猿後家』
桂歌春…『鍋草履』
やなぎ南玉…「曲独楽」
(鏡味正二郎休演)
三遊亭圓丸…『紙入れ』
今日からまた新しい芝居。
新宿末広亭に神田きらりさん、池袋演芸場に新山真理さんが出演とあって、またまた体が2つ欲しいと悩みましたが、諸事情により真理さんの高座を見られるのは今日だけなので池袋に向かいました。
3時過ぎから降り始めた雨は時間を追う毎に強くなり、池袋演芸場前では雑誌を傘代わりにした笑遊師匠が楽屋入り。
前座の昔昔亭A太郎さんには間に合わず、中に入ると遊喜さん。
客席は10名ほどで平日の夕方とは言え寂しい入り。
遊喜さん、相変わらず自分の名前を出すマクラ。これさえなければ良いと思うのですが、昔は幇間をやっていたのではと思いたくなるほどピッタリの一八でした。
雷太さんが座布団を片付けず高座返しすると“♪まりと殿様♪”
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今日の真理さん、赤い着物に黄緑色の帯留、帯の上には同色のリボンがとってもキュートです
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「芸歴25年、3歳から…」のネタに2列目のオジサンが体勢を起こして、
『うっそーーーーーー!!』
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あまりの驚きっぷりにこちらまで大笑いしてしまいました
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池袋は時間がたっぷりあるのでお馴染みの「楽屋介護」の話も、寒い客席を十分に暖めてくれるほどウケてました
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遊馬さん。相変わらずデカイ声で明るい高座。
それでいて最初の車屋は、声優の滝口順平さんのような声で弱々しさを醸し出します。
春馬師匠は珍しい噺。寄席で聴くのは初めてです。
人間の心の奥底を垣間見るような内容でした。
章司師匠は少ない客からのリクエストがないため、ご自分で次々とネタを出します。
最後の方で私と目が合い「何かありませんか?」と聞かれたので、初めて『七色唐辛子』をリクエストしました。
「しちみ」ではなく『なないろ』、「とうがらし」ではなく『とんがらし』
縁日の「やげんの唐辛子屋」では決して聞けない売り声を堪能しました
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笑遊師匠の登場時には客席がナント5人!しかも下手側に集まってしまい師匠もやりにくそうです。
楽屋から大きな笑い声が聞こえ、『楽屋の方が賑やかじゃねぇか』
途中で20歳くらいの女性が戻ってきて師匠も上機嫌
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代り目の車屋が「『反対俥』じゃありませんよ」とアドリブも入ります。
ところがその女性が椅子に付いているテーブルを「バタン!」と倒してしまい、師匠のペースが乱れます。家に帰った亭主が『そういうのは俺が寝てからやってくれよぉ』
結局ペースが乱れたまま、おでんを買わずに高座を下りました。
対照的に茶楽師匠はマイペースで淡々と噺を進めます。
途中、酔客2人を含む5人が客席を横切って入場するもお構いなし。
連日の噺でしたが楽しく聴かせていただきました。
「スティファニーは誰かな?」と思っていたらジェミーさんが華々しく登場。
「ロング・ミドル・ショートロープ」
「ニュースペーパー」
「袋と卵」
「紙とマジックとトランプ」
自ら自己紹介とスティファニーの紹介。
めくりは「スティファニー」なのに、違う名前のマジシャンが自己紹介すると客席が戸惑ったり失笑が起こることがありますが、ジェミーさんはしっかり心得ているようです。
トークの途中でトイレから戻ってきた酔客に、カタコトの日本語で
『オシカッタネー、イマ、象ヲケシタヨ』
チャチャを入れる酔客のあしらい方が抜群で、流石の貫禄を見せてくれました。
「女性の舞台は華やかでいいですねぇ」と夢太朗師匠が嬉しそうに登場。
こちらも寄席では珍しい噺で、じっくり聴きながら楽しませていただきました。
歌春師匠はいつものマクラがドッカンドッカン大ウケ。
このような状況を心得ているようで、10人ほどの客席を見渡して、
『補助席を出しすぎですねぇ』
代演の南玉先生。いつものように真剣な眼差しで妙技を進めます。
が、私の後ろの酔客が、あろうことか途中で高座前を横切ってトイレへ。
これに心乱されたわけではないでしょうが、釣竿に乗せた宇宙遊泳が客席に落ちてしまいました。
南玉先生は、『珍しく不時着してしまいました』と平謝りでしたが、私はこの酔客に怒りが沸いて来ました。
主任の圓丸師匠。艶っぽいマクラがお似合いの師匠です。
この噺のおかみさんって歳はいくつくらいなのでしょうか?
私は30後半から40くらいだと思っているのですが、そうなると圓丸師匠くらいの年齢がピッタリです。
脂の乗り切った旦那、別の面倒も見るおかみさん、小心の新吉。
この3人の描き方が実に鮮やかでした。
※この4月から、木・金は仕事が遅番になり、寄席に行けません。
次回の更新は土曜日です
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