演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/04/29 浅草演芸ホール・夜の部

2007-04-29 | 芸協定席見ブんログ
神田蘭…『徂徠豆腐』

柳家小蝠…『転失気』

都家歌六…『憧れのハワイ航路~ホーム・スィート・ホーム~マドロスの恋~マリネラ~月光値千金』

春風亭柳之助…『粗忽の釘』

桂右團治…『垂乳根』

宮田章司…『納豆~あさり~※梯子屋~竿竹~※金魚~※石焼芋~朝顔の苗~刺身~おでん~ちょいちょい買いナ~物産飴』

三遊亭右京…『髪と紙幣の物語』
(桂平治昼夜交代)

神田紅…『お富与三郎 出会い』

Wモアモア…「漫才」

昔昔亭桃太郎…『御見合中』

《お仲入り》

桂小文治…『家ほめ』

松乃家扇鶴…「俗曲」
(春風亭美由紀昼夜交代)

三笑亭夢太朗…『代り目』

桂歌春…「漫談」

新山真理…「漫談」

三遊亭遊三…『パピプペポ』

ボンボンブラザース…「曲芸」

桂伸治…『寝床』


昼の部と夜の部の合間に“天皇賞・春”を外した事を知り
やはりアタシは「代書屋」のひでにはなれないわけで・・・

開口一番は蘭さん。最近は若葉会や広小路亭での遭遇が多く、寄席では久しぶりの感じ。
先日の若葉会で聴いた「徂徠豆腐・10分バージョン」
何度聴いても清々しい気持ちになる読み物ですが、こんどはフルバージョンを聴いてみたいなぁ…

小蝠さんは上席の鯉太さんとは対照的に「転失気」をサゲまで聴かせてくれました。
やはりこの噺は最後まで聴いてこその面白味があると思います。

休演や昼夜交代などでなかなか拝見する機会がなかった歌六師匠。
のこぎりが奏でる音がこれまた微妙なんですが、歌六師匠の表情のほうがかえって微妙だったりします

柳之助師匠はいつもキッチリと噺を聴かせてくれる噺家さんで好感が持てます。

右團治師匠の「垂乳根」は初めて聴きましたが、女性が演じる清女はいかにも良い出のお嬢様らしく、男性が演じる清女よりも新鮮でした。

章司先生の「おでん屋」は初めて聴きましたが、特に関西風の方は物語のようになっていて楽しめました。

右京師匠は特にコメントなし・・・でいいでしょう。

蘭さんとの師弟出演となった紅先生。
本編はわずかでしたが、寄席での講談の聴き方をレクチャーしていました。

モアモアさんは今日も面白かった!相槌婆ァがいなかったので、しんさんも良く喋りましたね。

桃太郎師匠は場内でウケていましたが、正直言って私にはあまり合わないかな?
湯呑みがいつもの水玉模様ではなく、「娘が尾瀬に行った時に買ってきてくれた」お土産。その時の桃太郎師匠の表情が、お父さんの顔に戻っていて“カワイイ”と思いました

小文治師匠は家ほめまで。親父が与太郎に説明する時、普通なら「秋葉様のお札」という所を『防火宣伝の紙』に変えていました。
確かに今の時代に「秋葉様のお札」じゃ、わからないものなぁ…。
家ほめ部分でも随所に新しい趣向が取り入れられていました。

扇鶴さん。笑っちゃいけない場面でも笑ってしまいました。ごめんなさい

夢太朗師匠はおでんの略語がない代り目ですが、ほとんどの噺家さんが元帳までなんですよね。
サゲまで聴いたのはまだ1回しかないだけに、トリじゃなくてもサゲまで演じてくれる方はいらっしゃらないのでしょうか?

今日の歌春師匠は得意のマクラのオンパレードでした。
それにしても今月は上席からずっとお仕事。中席などは3席掛け持ちの日もありましたが、お疲れにならないか心配です。

今席の真理さんは8時上がりなので、今日のように昼のサラから見ている時は本当に待ち遠しく感じました
今日は血液型のネタはありませんでしたが、楽屋介護と慰問の話で場内を笑いに包んでいました

遊三師匠は今日も「パピプペポ」
ホントに馬鹿馬鹿しいのに大笑いしてしまいました。
硬軟織り交ぜられる遊三師匠の存在は貴重です。

ボンボン先生の芸は後方の席から見ました。
前列で見た時とはまた違う面白さで、特にお2人のコンビネーション芸は絶対に後ろから全体を見るに限ります。
今日の繁二郎先生は衝立に帽子がかかり絶好調でした

トリの伸治師匠は「寝床」だったのですが、マクラが長すぎた感じがします。
サゲも変わっていて、何か引っかかる気分が残る噺でした。