演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/04/28 深夜寄席(落協)

2007-04-28 | 深夜寄席見ブんログ
林家きく麿…『金明竹』

三遊亭金兵衛…『崇徳院』

林家たけ平…『星野屋』

古今亭駒次…『お世継狂騒曲』(戸越銀座の天皇?)


末広亭のHPや東京かわら版では当初「林家ひろ木」さんが出演予定でしたが、入口の看板にひろ木さんの名はなく駒次さんが代演。
実は3年位前にふらりと入った浅草と新宿、そのどちらも前座がひろ木さんだったので(演目は共に『鷺取り』)、久しぶりの高座を楽しみにしていたのですが・・・。

一番手はきく麿さん。相変わらず飲食店でのマクラから始まり、今日はどんな新作かと思っていたらナント!
与太郎がきく麿さんの雰囲気にピタリ合っているのに加え、「中橋の加賀屋佐吉・・・」から始まる言い立てが見事で、きく麿=デブ、きく麿=オタク…(失礼)というイメージがひっくり返されました!

金兵衛さんは今日も人の悪口をマクラに持ってきて…。
若旦那と熊さんのやり取りは、まるで「長短」を聴いているかのようなもどかしさを感じましたが、途中のアクシデントもアドリブで切り抜けて事なきを得ました。
林家彦六師を思い起こさせる若旦那の口調ですが、それより何より熊さんの表現の仕方が上手く、楽しい一席となりました。

この2人で既に1時間が経過。たけ平さんは深夜寄席でも「星野屋」をかけてきました。私は3回目ですが、時計を気にしながらも熱演で、この噺は見るたび聴くたびに面白さが増して来るような気がします。

トリは大きな太鼓の音に迎えられた駒次さん。前3人が古典だったのでと新作を宣言。
天皇家に関する話かと思い最初はヒヤヒヤドキドキしましたが、絶対にこういう旦那はいるだろうなぁと思わせる奇想天外な内容で、場内は独特の笑いに包まれました。

今日の4人はそれぞれ特徴が良く出ていて、楽しい一夜を過ごせました。
それにしても太鼓の傍に置いてあるらしいマイクの音が、二番太鼓の時から終演まで“ON”のまんま。誰も気付かなかったのでしょうか?