森元首相の五輪委員会委員長辞任要求。マスコミ・ネット中心に、一斉にバッシングが起こっている。一般大衆の声は圧倒的に、辞任要求だ。一方、委員会内部から辞任要求の声は出ない。一定の見識と情報を持っている識者と言われる人からは辞任要求は出ない。
このギャップをどう考える。選民と大衆との間のギャップである。大衆が劣るとも思えないが、森氏が辞任したらどうなるか。五輪運営にどれほどの障害があるかの情報が大衆には伝えられないからだ。関係者にはその認識があるからだ。
いずれにしても森氏のような首相まで務めた人物を、これほど疑いを全く持たず批判して良いのか。人物の評価は360度見なければいけない。一部分だけ見て、すべて批判することで良いことはない。惻隠の情・武士の情けなど、日本固有の情けはないのか。
一流の役者だが、貞操観念が低い名優もいる。名横綱が人格者ばかりでもない。(心技体とは言うが)どんな能力で世に役立つか。それぞれ能力の種類が違うのだ。批判している人も完全な人間ではない。森氏がこれほど世に排除される大悪人とは思えない。
五輪委員会のメンバーを調べてみた。意外にバランスの取れた多種多様な人材を集めている。森氏の男女観念に時代ギャップがあろうが、周辺の委員会メンバーがちゃんとやっているのだ。辞任すると、ズバリ、財界の援助に支障が出る。資金集めに決定的に欠損が出る。
彼の発言も影響が大きい。
トータルバランスで判断しないと、日本の損失になる。こうなれば森氏擁護の声は上げられない。黙るしかない。下手をすれば女性蔑視者とみられるからだ。良いのか?そんな世の中が。識者の判断が常に正しいとは言えないが、マスコミが作る世論はほとんどミスリードしている。
この人も影響力大きい。大きい。大きい。
ズバリ!これをもって日本のジェンダーフリーの世界が進む。