今年も葵祭が中止となった。祭り本来の「祈り」は、行われるのだろうが、巡行は見送るという事だ。感染対策に不安があるらしい。仕方あるまい。しかし、このままだとワクチンの接種にもよるが、3大祭りの祇園祭り、秋の時代祭りも危うい。もとより、各寺院のお祭り・行事の延期・中止が今も相次いでいる。
そこで提案。「無言参り」
祇園祭の最中、寺町四条の御旅所に祇園の芸舞妓たちがお参りに来る。置屋を出て、お参りし願い事をし帰るまで、一切無言で通す。これを無言参りと言う。神に祈願する際に、お百度とか、茶断ちなど一定の負荷をかけるお参りのスタイルがある。無言参りもその一つだ。当たり前に遊び気分で祈願しているのではなく、本気度を示す為だと小生は解釈している。
十三参りの時に、法輪寺から渡月橋を渡り終えるまでに、振り向くと授かった知恵が逃げると言うのは、子供への躾だと思う。
さて、感染対策上、一切しゃべらないのは有効な手段だ。しかも神様にも真面目さが伝わり願い事を聞いてもらいやすい。京の祭りには、家から見物し帰りつくまで一切無言で過ごす。この新しいスタイルを提案する。何か格好いいではないか。大勢の見物客が全く声を発することなく静かに行列を見送る。こんな厳かで厳粛なお祭りはどうだ。
「無言祭り」!どなたか声を上げて欲しい。