アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

905  新シリーズ 令和に巡る京の神社  ⑱ 平岡八幡宮

2022-02-19 10:02:38 | 日記

第18番 平岡八幡宮

京都市右京区梅ヶ畑宮ノ口町23番地

主祭神    誉田別命(応神天皇)

周山街道を高雄に向かう途中にある神社で、その高雄の神護寺と関係が深い。神護寺を創建した空海(弘法大師)が、その守護神に僧形の八幡神像をご神体として宇佐八幡宮社から勧請した。京都で一番古い八幡宮社となる。有名な石清水八幡宮の創建は100年近く後清和天皇の時代だ。神護寺と同様、鎌倉時代に僧文覚が再建した。

全国にたくさんある八幡宮は応神天皇を御祭神にし、后である神功皇后とともに祀っている事が多い。新羅征伐で有名な事実上女帝であったとされる戦う皇后のイメージが大きく、また幼名八幡太郎で有名な源義家の影響もあり武家(特に源氏)から崇敬を集める。従って、勝負事の神様のイメージが強い。

まっすぐで長い参道を自動車で一気に登り、本殿の前まで行く。拝殿の前では、15日の正月明けの行事「左義長とんど祭り」の跡が残っていた。また、こちらは「花の天井」が有名。室町幕府の絶頂期足利義満が描かせたものを、江戸時代末期に復元したものだ。普段は見えないが特別な時に公開している。その社殿の前で柏手を打ち祈願し本殿を見上げると、切妻造りの立派なもので京都市内最大級の規模を誇るものだそうだ。

さらに、その本殿内陣には「願い事をすると白玉椿が一夜で開花した。」と言う故事にゆかりの「熨斗袋から紅白椿」を描いたものがある。それに因んだのか社務所庭園には「しだれ八重の白玉椿」が、咲くと言う.

お守りの種類も豊富で楽しく、境内も注意して見れば摂社や為朝(鎮西八郎源為朝)の「試し石」、俳人鈴鹿野風呂の句碑など見どころが多い。素朴な神社だが長い歴史と強い霊力を感じる。充実感を得て帰路についた。

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