㉙ 言い訳と分析
紙一重である。
失敗を繰り返さない為には現状の分析は必ず必要だ。
殺虫剤が冷夏のために売り上げ不振に陥った。担当役員がその説明をする。毎年の夏の平均気温と売り上げの関係を説明する。その上で、冷夏でも売れる戦略を説明しようとするのが普通だが、冷夏の説明で終わるのが言い訳だ。悩ましいのは、分析の説明をした段階で、「言い訳するな!」と、上司から𠮟責が飛んだ時には、分析は言い訳になってしまう。よくても言い分だ。
対応策は、売上減少の説明をする際に、「現状分析のあとそれでも売り上げアップの戦略をご提案します。」と、先んじて制することだ。
同じように、戦略の効果を説明する際も、成果をまず言うのではなく反省点から説明するのも良い手段だ。「一定の成果があったものの以下の問題点があった。」と、切り出し「しかしながら次のような成果が見られた。」と結ぶ。
「気が短いが決断は早い人」なのか「決断は早いが短気な人」では印象が違う。このように会議における言い回しの違いで大きく印象が違い、結果、発表者の評価が変わる。もちろん上司が求める結論を後に回すことで共感を得ることができるのだ。
言い訳するな!と、言われたら 「決して言い訳は致しません。まずは現状分析から申し上げます。」と。
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