21世紀にこんな露骨な侵略戦争が発生するとは・・人間の欲は本当に恐ろしい。
ロシアは攻撃目標のウクライナと東部で国境が接してる。
ウクライナの南部(クリミア半島)は事前に占拠を完了し、北部はベラルーシの協力で侵入可能。
残っているのはポーランドと接する西部だけです。
一国を攻めるのに三方から攻め入り、逃げ場として一方向だけ残しておく。
これは理想的な攻撃方法です。
完全に包囲すると逃げ場を失った人たちがゲリラとなって戦い、終わりのない戦争になってしまいます。
侵略するロシアにとりウクライナの中心に近いベラルーシの協力は絶対に必要です。
相手の砲弾の届かないところからミサイルを打ちまくっても、最終的には人を送り込むわけで、その道のりが遠ければ突然の反撃を受け被害も大きくなります。
また、、、戦いそのものでなく、その後の経済を支えるのが中国と言う道も有り、プーチンは絶対に引く事はない。
唯一可能性としてあるのはロシア国民の反対運動でしょう。
それを押さえきれないほど大きければ、、、可能性は小さいが有る。
この戦争を支えるベラルーシと中国の罪はどうなんだろう?
ベラルーシに協力を断る理由も能力も無いのは誰もが解る事と思います。
中国はロシアと長年にわたり国境問題があったが、それは事前に解決し国境を確定している。
ロシアは豊富な資源を売って国の経済を支えているので、戦争により欧州の国が買わなくなる分を何処かに売らなくちゃならない。その気持ちとエネルギー資源の欲しい中国との思いは一致します。
日本も戦後の貧しい時に朝鮮半島で戦争が発生して、片方のアメリカに協力し大きな「戦争特需」で、その後の成長のもととなりました。
国と国が人と人の殺し合いをしている横で、安全に利益を得るのは・・・ズルい感じですよね。
捉えようによっては戦争をしている当事国より悪いかもしれない。
侵略するプーチンだけでなく、世界の人々がこの戦争は一瞬で終了すると想像していたみたいです。
予想外にウクライナの抵抗が強く、ロシア軍も予定通りには進んでいない。
ウクライナの大統領の表情や文言から、恐怖におびえている様子がうかがえますが、周りにいるウクライナの軍人や高官は腹が座っている感じがします。もう既にウクライナの行動はその人たちが決めているのかも知れません。
ある意味において、さっさと負けてしまった方が、その時点での国民の被害は少なく、長期化すればするほどウクライナの人々が多く死んでいく。
ウクライナ軍が予想外に粘っているので、ウクライナに対する支援の輪も広がっています。
ロシアと一番問題を起こしたくないドイツも支援に乗り出し、周りの小さな国では兵士まで送って支援する動きも出始めている。
この動きは正しい事なのだろうか・・・
戦争を拡大させることにはならないのだろうか・・・との思いも有るが、、、
そう思って慎重な行動をすればプーチンの利益になってしまう。
プーチンの目的は・・・
最大は、、、ウクライナを完全な子分にする事。。。
最少は、、、現在実効支配(不法占拠)しているクリミア半島をロシアの一部と国際社会が認める事です。
心の何処かで現実的にクリミア半島はロシアの支配になっているのだから・・・
それでウクライナの国民の命を助ける事が出来るのなら・・・なんて気持ちも。。。
日本の沖縄が中国にとられても・・・と言うのと同じですね。 そんな事を許せるはずもないですね。
これ、クリミア半島の件を認めると、それに関連した経済制裁も理由が無くなり、解いてしまう事になります。
プーチンはウクライナを舞台にして国際社会と戦っているのです。
ロシア経済はクリミアに侵攻した時の経済制裁で苦しくなっているのに、その上に今回の侵略戦争で余計に経済制裁を受ける事になります。もし、この戦いに失敗すれば、ロシアにとり不利益だけでプーチンは失脚するでしょう。
そんな事は本人が一番解っている事なので、、、
どんなことが有ってもプーチンが不利な状態で戦争を止める事は有りません。
戦争が終わるのは・・・ロシアが戦争を維持できなくなった時。
世界一資源の豊富なロシア。
それを利用すれば豊かで安全な国は簡単に手に入ると思うが・・・ロシア人にその能力は無いのだろうか。