徳島市の阿波踊りで、今年から始めた「プレミアム席」
1人・20万円の高額で、地元では賛否が分かれていました。
年々、地元の人と阿波踊りの距離が遠くなっていますが、その傾向はかなり以前からで、地元の人たちも、、、
「時代の流れで仕方ない・・」と、賛成まではいかなくても、反対することは無くなった。
踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら、踊りゃなソンソン
これが阿波踊りの基本で、市民がこぞって踊りを楽しんできた歴史は薄れつつあります。
そんな時に飛び込んできたニュースが、1人・20万円のプレミアム席の話でした。
実行委員会の話では、外国人富裕層を対象にしている企画だと説明が。
私達地元民と貧乏人は最初から相手にしていないと言う話です。
それでも個人的には 「まぁ、何でも試してみれば・・」って感じでした。
その結果が、、、、、特設会場が建築法違反していたので、利用したお客さんには返金すると。
設置した建物を、市の検査済み証をもらえないまま使ってしまったのです。
阿波踊りの開催前日に市の建築指導課の審査を受け、、、
階段に問題が
・手すりが低い ・幅が狭い ・段の高さが高い
手すりは高いものと交換したようだが、幅が90cm必要なのに80cm、踏み高は18cm以下なのに22cmはそのまま。
実行委員会の言い訳は、、、
検査済み証が無い事が建築法違反になるとは知らなかった。
そういう事に知識が足りなかったと。
これは阿波踊りの実行委員として「不適格者」だったと認めているので、近いうちに辞めるんでしょうね。
当然ですが、この特設された建物にも、設計図は有ります。
その設計図では建築基準法をクリアしているのに、その通りに施工されなかったという事実が判明しました。
これは、、、どういう事なのか?
工事を請け負った会社が勝手に変更したのか、それとも実行委員会に承諾を得て変更したのか?
ここはハッキリとさせないと、客に返金しただけでは解決にはならない。
それと、、、
建築指導課ですが、「指導」と名が付いていますが指導はしません。
阿波踊り実行委員会の肩を持つわけではありませんが、建築などに実体験が無い人が初めて関わると、必要な事柄は指導してくれると勘違いします。
土地の取引などでも必ず関わる建築指導課です。
プロなら知っている事でも、初めての時は要点が分らず失敗する事は有ります。
阿波踊りは徳島市が深くかかわっていて、プレミアム席の設置は初めてだという事も分かっていたはず。
阿波踊りは市民の為の行事でもあるわけですから、市役所は検査の要点を指導しても良かったのではと感じます。
また、委員会側も仲間の市役所からのチェックですから安易に考えていたのかも知れません。
建物の強度や使われている建材の質など、そんな難しい事のチェックはありません。
チェックする側もそんな知識は無い。
建築指導課のチェックは、事前に設計図とメジャーを持って、現場に行って汗をかくことをすれば、何とかなる簡単なことで、専門的な知識など必要ない。
阿波踊り実行委員会においては、
建築基準法に触れるとかの問題ではなく、設計通りに完成しているかを自ら確認しないのは、責任感が無さすぎますね。
その建物に客を入れて、代金をとるのですから、これはプロとしての自覚の問題です。